第5話 理解されない

 今は、発達障がいや目に見えない、外見だけでは、分からない生きづらさを抱えた子達の理解者も増え、支援も昔よりは、行き届いていると思う。それでも、まだ、場面喊黙症については、認知度が低い。

 私がこれは、自分のせいではないと気付くのは、もっと、ずっと後の話である。

「なんで、家では、ベラベラ話すのに学校では、全然、話さないの?」「変な奴!」

「喋らないとダメだよ!」「喋らないのは、あなたのエゴ!」そんな言葉を長年、いろいろな人から浴びせられた。私の心は、完全に麻痺していた。それが、当たり前の日常だったから...

すべては、私が学校で話さない事がいけないんだ。そう自分に言い聞かせる事で、自分が傷つく事がら、自分を守っていたんだ。

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