第2話 変な子

 私には、近所に幼なじみがいた。幼稚園では、全く話さないのに家に帰ると、その子達とは、普通に話したり遊んでいた。

幼稚園の子達は、不思議そうに私をみて聞いた。「どうして、家では、話すのに幼稚園では全然、話さないの?」何も答えられなかった。

自分の意志でそうしていたわけではなく、自分でも何故、そんななのか分からなかったからだ。小さい時は、そういう子もいるし、成長とともに自然に治る。その時は、皆、私自身もそう思っていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る