第3話 あなたのとりこ:シルヴィ・ヴァルタン

登校前に新聞を確認する。ニクソン大統領のウォーターゲート事件は大きく報道されていたが、過去からこの世界に来た人物の記事はなかった。やはりこれは、陰謀や実験などではなく、自分だけに起こった出来事なのかと思うと憂鬱になる。


昨日までなら着たくもないサラリーマンスーツに身を包み、気持ちの悪いオーデコロンと柔軟剤の匂いが充満する満員の地下鉄に押し込まれていた。でも今朝は同じ黒色でも、詰襟と金ボタンの学生服を着て、全く違う景色の中を歩いている。


学校への道のりには、まだ自信がなかったが、大勢の中学生がレミングのように行進していたので、後ろを付いて行った。昭和の街並を歩くことに少しは慣れたが、学校で同級生と会話をすると思うと、脂汗が滲んでくる。


誰にも挨拶せずに教室に入り、改めて周囲を見渡す。黒板の右端に、日直の名前が書かれているが、そいつの顔が思い浮かばない。左側には一週間の時間割が貼られ、廊下の窓の上には歴史年表があった。年表の右端には昭和39年の東京オリンピックが最後の記述で、当然、平成や令和の文字はない。


今朝は同級生を観察することに集中しようと決めていた。クラスを見渡すと、昨日の色黒のちびが大声で話をしている。奴の名前はササイ・カツオ。学校の帰り道で「森園って好きな女の子いる」と聞かれ「ヤマデラがいいと思っているんだけどさ」と答えると「やめとけ。オレ、ヤマデラと付き合ってんだよ」と言ってのけた、いまいましいちびすけである。


中学生にとって男女の話は繊細で、自分はヤマデラに告白さえしていないのに勝手にフラれて、失恋したと感じていた。アホらしいくらいにデリケートな14歳の恋愛感情を思い出し、微笑ましい気持ちになる。


そのササイと付き合っているヤマデラ・トシエと話をしているのが、同じ部活のキタニ・ミチコ。キタニは澤木恵と仲の良い同じ小学校からの親友で、いつも笑っているような顔をしている。


横の席では『カメ』と呼ばれているバレー部のアタッカー、カメダ・ヤスオと、『ヤマタ』と呼ばれているヤマシタ・マサオが『時間ですよ』の女湯のシーンでのおっぱいが見えたとか見えなかったとか、どうでもいい話でゲラゲラ笑っている。カメはこのクラスで一番背が高く、ヤマタはマンボウのようにいつも口を開けている。


その隣で、昨日名前を思い出したタカノ・ユースケが座っていた。ユースケは近所に住んでいる金持ちの子供で、テニス部に所属。昨晩、ノートを整理していて分ったことは、澤木恵との出会いは、ユースケが仲介役になり『同じ部活の澤木がおまえを好きらしい』という情報を持ってくるのだ。


斜め後ろの席ではコバシ・トモコとサエキ・エミコが、持ち込んだ『an an』を読みながらコソコソと話をしている。トモコは二年の同級生で放送部の副部長。サエキは熱烈なポール・マッカートニーのファンだ。当時の『an an』は女性版『平凡パンチ』のような構成で、それを読んでいる二人は少し大人びていていた。中学三年は、少しずつ色気づく年頃なのだ。



そんな朝の時間に、かれらの親よりもはるかに年上の男が紛れ込んでいるなんて、誰も思いもしない。本当の僕は、戦争を経験したかれらの親の年齢よりも上なのだ。むしろお爺ちゃんの年齢といっても過言ではない。


ここから47年前は昭和元年だ。普通に考えて47の年齢差では、持っている情報や、価値観が異なりすぎて会話は全く噛み合わない。例えば昭和元年に流行した歌など何ひとつ知らないし、知っていたとしても心を動かされることはない。しかし、この時代で聞かれているビートルズは未来でも違和感なく好まれており、そういう意味で1973年との47年差は、文化として大きな差異はない。


ちなみに2020年の60代は全然『お爺さん』ではない。友人は定年になっても延長雇用で働いているし、盆栽や詩吟や囲碁などに興味はなく、いまだにバンドやサーフィン、バイクや海外旅行を楽しんでいる。しかも恋愛も現役で、出会い系サイトにチャレンジする勇者もさもいる。還暦イコール爺さん・婆さんという図式は、この時代とは大きく変化している。


耳を澄ましていると、孫のような子供たちの会話なのに、違和感なく意味がわかる。もちろん一度経験した過去なので、ある程度は当然だろう。かれらが何を好み、どんな価値観なのかも理解できるので、この先、会話に参加することも難しくないような気がした。


誰とも話をしないで、頬杖ほおづえを付いて朝の教室の中学生をぼんやりと眺める。朝のスズメのように、かれらはチュンチュンと話に夢中になっている。自分も外見は同じ中学生なのに、かれらの表情や仕草に、たまらない愛おしさを感じる。中学三年生という、光り輝いている若者を、こんなにも至近距離で観察できることは二度とあるまいと思っていたから。


すると「なんだよ、元気ねーじゃん」とササイが笑いながら近づいてきた。昨日の校庭では、殆ど会話はしなかったが、こうして面と向かって話しかけられると緊張して言葉を探し、「頭を打ってから、調子悪くて」と言葉少なめに適当にあしらった。


まだ会話のテンポやリズムを頭の中でシミュレーションしている最中で、話を続けることに自信がないので、校庭で倒れたショックで一瞬『記憶喪失』になったふりをしておいた。当時の中学生にとって記憶喪失は『血病』と『黒色肉腫』と同じくらいにメジャーなやまいなのである。


会話することが怖かったもうひとつの理由は、出来事や話題の時系列つながりが全く見えないことだ。学年やクラスでどんな出来事が起き、何が話題なのか思い出せるはずがない。ただ、観察していて驚いたことがある。中学三年生の会話の内容や振る舞いは、思った以上に『子供っぽい』。


記憶の中の『自分たち』はもっと大人びた思考で、大人びた口調だと記憶していた。しかし、これは単なる勘違いで、実際のかれらは、小学生の延長のような幼い子供だ。とりわけ男子の会話はガキ丸出しだ。この記憶と現実の落差を、埋めていけるのか少し不安になってしまう。


かれらと同じように箸が転んでも笑い、はしゃぎ、騒げる子供として同化できるのか自信が持てない。しかし、それ以外に選択肢がないのだから馴染むしかない。還暦男の中学の冒険の書は、始まったばかりなのだ。


そんな子供たちを観察していると、黒フチ眼鏡のニョキっと背の高い男が入ってきた。この男はクボタ・ショーゾー。専門は男子の技術科、部活の担当はバスケットボールで、二十代の後半なのに妙に落ち着いており、飄々ひょうひょうとした雰囲気で独特な空間を作り出す男だ。このクボタは一年後には保健室のサトウ・ムツコ先生と結婚することを、転校後に同級生の手紙で教えてもらったが、この段階ではクラスの連中は誰も知らない。


幼い頃から小児喘息を患っていた僕は、学校で発作が起きると、保健室の世話になっていた。消毒液の匂いがするひんやりしたベッドで横になっていると、面倒見がよいムツコ先生は、学校以外の色々な話をしてくれ、ちょっとした相談にも乗ってくれた。そんなとき、休憩時間にクボタが入ってきては「森園ぉー、大丈夫かー?」なんて聞いていたけど、あれはムツコ先生に会いにくる口実だったのだろう。


クボタを改めて見ると、記憶していたイメージよりも遥かに若造であることに改めて驚く。2020年ならば職場で説教をする部下のような年齢だ。そればかりか校長を含めて、この学校の中で一番年上なのは自分なのだ。どの授業も年下の教師が教鞭を執っていると思うと、不思議な気持ちになる。


授業では話を聞いて要点だけをメモする。学会や技術セミナーのように、専門用語が理解できず、思考が迷子になり狼狽うろたえることはない。もちろん所詮は中三レベルの授業なので、理解できて当然なのだが、不得意だった科目も簡単に理解できたことで、自分がどんどん勉強のできる奴に思えてきた。そうなると俄然、勉強することが面白くなってくる。



興味深かった授業は社会科の『公民』だ。授業を聞きながら元の世界と比べると、この時代は明日への希望で溢れている。実際に1973年から17年間、日本経済は安定成長期で、多くの人々が豊かで満ち足りた生活を送る。


平成元年の企業の世界時価総額ランキングでは、一位のNTTを筆頭に、ベスト20位内に14の日本企業がランクインしており、強い日本が、国民の誇りだった。人々の心には、日本の未来は幸福な社会を約束するものとして映っていた。だが、残念ながら47年後のランキングは47位にトヨタ自動車があるだけだ。


未来はロボットが人間の生活を助け、人間を守ってくれる。そんな少年漫画のような未来が、やってくるとワクワクしていた時代。実際にコンピュータやインターネットが普及した未来は、利便性の高い社会になっていくが、同時に仕事量は増え続け、働く大人は、家族と一緒に暮らす時間をすり減らしていく。


便利な近未来が近づいているという気持ちよりも、人間の仕事をAIが奪うという不安の方が大きくなり、さらにジタルトランスフォーメーションも後進国に分類される日本の未来は、どんより曇った薄暗いイメージしかない。


世界征服を狙うョッカーや、ブラックゴースト団は登場しなかったが、世界制覇を成功させたECサイトやソーシャルメディアなどの、ビッグテック企業は存在しており、世界の覇権の握ろうとしている中国共産党はますます強大化している。


大人も子供も不安を抱え、医療の隠し事と規制のせいで、自閉症と鬱病は増え続け、日本は世界一の自殺者を生み出す絶望の国になる。さらに、地球規模での疫病の蔓延が絶望に拍車をかけている。


この時代は『今日よりも明日の方がきっとよいことがある』と信じられていたが、先の社会では『昔はよかった』という言葉を吐く人々ばかりになっていく。そんなことを考え、休み時間も教科書を読み続けていると、ササイが不思議そうな顔で近づいてきた。


「ぉーぃ…どぅした…?」

と小声で聞いてくる。

「アタマ打ったから、習ったこと覚えているかな、って思って」

「いーなー、オレもアタマ打ってみよっかなー」とケラケラ笑って去って行く。


当時の成績はササイが上で、さらにヤマデラと付き合っていることで、優越感を持っていたのだろう。それより、初めてまともに会話をしたササイは、僕に違和感を持っていない様子だったことに安心した。


昼休み、懐かしいオカンの弁当を広げた。昨晩のトンカツがびっしり並べられ、ぎゅうぎゅうに白米が詰め込まれた弁当箱。おそらく一食で2,000カロリーはあると思われる。こんなに食べられないと思ったがぺろりと平らげてしまい、自分で自分にびっくりした。



昼休みの間も、教科書を読み続けているのは不自然なので、校内を散策してみた。この中学は生徒数三千人のマンモス中学の分校として昨年設立され、校内は新しい校舎の匂いが残っている。校舎は四階建の二棟構成で一階には職員室や保健室などに加え、図書室や音楽室などの専門教室がある。生徒は二階から四階までを教室として使用し、三年生は四階で授業を受けた。


廊下に出て端の一組まで歩くと、途中で二年次の同級生とすれ違ったが、名前を覚えていなかったので敢えて声をかけなかった。階段を降りた音楽室では、吹奏楽部の同級生がコントラバスの練習をしていた。彼女も二年次のクラスメイトだ。


ぐるりと一周して再び四階に上がる。九組と八組の間にユースケが、背の高い女子と話をしているのを見つけて、慌てて物陰に隠れた。彼女の名前はナカザワ・ヒロミ。澤木恵と同じクラスで部活の女子キャプテン。思わず「」と心の中で呟いた。この場面こそが澤木恵との物語がスタートする出発点なのだ。ナカザワとユースケというキューピッドは思ったよりも早く登場してきた。



放課後「まだ調子悪いから、今日は休む」とササイに伝えて教室に残った。まだ全力で走り回れるのか心配だったこともあるが、本当はふたりを目撃したことで、ユースケが澤木恵の情報を持ってくるに違いないと思ったからだ。


彼が部活を終えて戻ってくるまでの間、ノートを広げて、正しい過去とこれからの出来事の予想を、代理店に提案書を書くように書き出した。なにしろ、もうじき五十年近くも年下の中学生と一対一サシで話をしなくてはならないのだ。


どんな局面や仕事でも同じだが、他人からすれば『やりすぎ』と思えるくらいのシミュレーションが重要なことは、この先の人生で嫌というほど体験してきた。そんなことを考えて、ャーニーマップを書き込んでいると、部活を終えてテニスラケットを抱えたユースケが戻ってきた。


「おっ! 森園ぉー」

「おまえ、好きな女とかいる?」

と唐突に言い放った。


「なんだよ、いきなり」

「だから、好きな女だよ。いねえのか?」

「いない」

とヤマデラが好きだったことは隠しておいた。


「そか、じゃさ、オマエのこと好きな女がいるとしたら、どーする?」

「なに言ってんの? 意味わかんない」

「実はオマエに『』の女がいるんだよ。オレさ、その子に『わたしは森園くんが好き』と伝えてくれって言われたんだよなー」


「からかってる? そんな風にモテるわけないじゃん」

「だからぁー、オマエはー、モテてるんだよー」


ユースケが嬉しそうに、そして少し羨ましそうに言った。


「で、その女って誰」

「八組の澤木だよー。オマエとおんなじ部活の。知ってんだろ?」

「最近入った女?」


見事な芝居だと心の中で拍手が鳴り止まない。そして、同級生とまともに会話ができたことに、ほっとしている。我ながら納得できる中三を演じていると思った。


「そーゆーことで、オレは森園に好きな女がいるかどうか聞いてきてと頼まれたのさっ」


ユースケは完璧なキューピッド役をやり遂げ、ラケットを振り回して満足そうに言った。一緒に教室を出て、階段を降りる途中で奴に話題を振った。この次に起こる出来事も歴史に沿わすべきだ。


「澤木って、名前なんていうの?」

「わかんね。オレも澤木って苗字しか聞いてねえしよ」

「じゃさ、玄関の下駄箱で名前見れば分かるかも」

「おー、それ、名案じゃん」


歴史通りの進行で進んでいくことに感動さえ覚え、笑いが込み上げるのを押し殺して、八組の下駄箱をひとつひとつ丁寧に見て歩いた。


「おい、あったぜ」

「さわき、『めぐみ』かな」

「違うよ『けい』だろ」

「え?」


ユースケは少し驚いた顔でこっちを向いた。嫌な汗が吹き出した。正しい過去で二人はずっと『澤木めぐみ』だと思い込んでこの日は終わるのだ。少しだけ過去を変えてしまったのである。


「いや、ケイと読む従姉妹いとこがいるんだよ」と苦し紛れの言い訳をした。「、か。いい名前じゃん」とユースケが言った。本当は「澤木めぐみか、いい名前じゃん」が正しいのであるが「いい名前じゃん」の部分だけは過去と同じだったので、ほっとして校舎の玄関を出た。



ユースケと汐見台の坂を一緒に登る。話題はもちろん澤木ケイのこと。歩きながら記憶を整理する。最初のきっかけは、部活女子の噂話的な伝播で『澤木さんが森園君を好きらしい』ということが回り回ってくるのだが、今日、澤木ケイはユースケを介して『森園くんがすき』というメッセージを発信してきた。


このことは正しい歴史ではなく、いきなり飛んできた直球ストレートで、彼女の勇気ある行動だ。ならば自分も一歩踏み出すべき。今は二度目の人生を体験している最中だ。彼女の行動を受けて、後悔しない行動をしようと思った。


「あの、お願いがある。おれ、澤木に会って話がしたい」

「おぉー、えぇど、えぇどー」と加藤茶を真似て大袈裟に喜ぶ。


「明日の放課後、澤木に会いたいと伝えてくれないか」

「よく決心した。分った、伝える」

「裏庭の焼却炉で待っていてくれって」

「伝えとくよ。やるじゃん森園。かっこいいじゃん」

ちょうど坂を上りきり、ユースケの家の前に来た。

「じゃな、楽しみにしてなよ、あば」


『やってしもた』と心の中で呟いた。歴史を変えてしまった罪悪感が少しだけあった。だが、それより『明日ケイに会える』という気持ちだけで胸が苦しくなった。懐かしくも幼い中学生の恋愛が、心の奥底から、ずるずると引っ張り出されてきた。本当に気持ちまで14歳になってしまっているのかも知れない。



イタリス・フォークビレッジを聴きながら、明日のことを考える。本来は起こらなかった出来事が現実になることの高揚感。しかし、その先を考えると、背反する切ない気持ちが蘇ってくる。なぜなら年明けには、父の転勤で関西に引っ越し、横浜を去る。この先の夢と希望に満ちあふれた日々が待っていても、転校という運命は避けられない。別れが待っていることの絶望と喪失感。


しかし悩んでも先に進まない。もう明日には、待ったなしで彼女に会う。この瞬間も『いま』は次々に連続して過去になる。ならば、この瞬間の『付き合いたい』という気持ちを大事にすべきだ。そのためにこの世界にやってきたのだと言い聞かせた。


いま少々の歴史の歪みがあっても、彼女との交際がスタートすれば、それは結果的に同じなのだ。そもそも『歴史の歪み』などと、大袈裟に考えなくてもよい。たかが中学生の交際のスタートなのだ。




次の日の休み時間は、廊下に出ることができなかった。偶然でも彼女の姿が視界に入るのが怖かった。昼休みに、またしてもカロリーの高い弁当を食べ、彼女のことを考えているとユースケが内緒話をするような小声で「…放課後、澤木来るってよ…」と耳元で嬉しそうに言った。


「あ。ああ、もう伝えてくれたの?」

「すぐ返事がくるなんて、って驚いてたぞ」

「おまえ、澤木に会って話したの」

「ちがうよ、ナカザワと話したんだよ。会ってくれるとは思わなかったって言ったぜ」


「男と女なんて、会ってみないとわからないからね」


と言うと、ユースケは一呼吸おいて不思議そうな顔で見つめ「おまえ、なんか、大人っぽいこと言うよな」と言い残して去って行った。


六時間目終了のチャイムが鳴り部活の準備が始まる。カメやヤマタがユニフォームに着替えている。ササイには「今日も休むよ。まだ体調悪くて」と伝えた。「おう、わかった、無理すんなよ」と色黒のちびは走って教室を飛び出して行った。ユースケは、こっちを見て親指を立てた。


廊下に出て校庭を見下ろすと、陸上部や野球部が柔軟体操をしている。階段を下りて靴を履き、深呼吸をした。これまでになかった新しい未来。いや新しい過去がスタートする。


空を見上げて「オカン、見ていてくれ」と呟いた。 



――――――――――――


【用語解説】


※白血病と黒色肉腫:中学になっても観ていた『サインはV』のジュン・サンダースは白血病、『巨人の星』で飛雄馬と宮崎キャンプで出会う、日高美奈は黒色肉腫。いずれも不治の病で命を落とし、いずれもスポーツ根性モノであった。


※デジタル・トランフォーメーション:コンピュータやインターネットなどのデジタル技術をより浸透させて人々の生活を良いものへと変革していく姿勢で、DXとも略される。とりわけ日本企業はDXの導入が遅れているため、このままだと2020年以降に、12兆円の損失が生じると経済産業省が「2025年のがけ」というレポートを公開した。


※ショッカーとブラックゴースト:ショッカーは仮面ライダーを作った悪の組織、ブラックゴースト団はサイボーグ戦隊を作った悪の組織。この当時のヒーローは悪の手先として作られたものが寝返るという図式が多い。いずれも作者は石森章太郎。


※ジャーニーマップ:ジャーニーとは英語で旅行や旅程を意味する。マーケティングの世界では、顧客が商品を購入するまでのプロセスを旅程体験になぞらえ、時系列で行動を把握し分析する図のことを指す。


※バイタリス・フォークビレッジ:「こんばんは、たくろうです!」で始まるニッポン放送のラジオ番組。毎日23時30分になると吉田拓郎を聞くのが楽しみだった。


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