第57話 待ち構えていたメイド達。

 支度だと言ってセバスに湯殿に連行される。

なぜ湯殿なんだ?

 着替えるだけなら、俺の部屋で良くないか?


 セバスに連れて来られた脱衣所には、ここぞとばかりに待ち構えていたメイド達………。

 やめてくれ!これが一番疲れるんだからな!


「セ、セバ、あれはなんだ?」


 メイド達の目が輝いてないか?!


「はい、メイドですがなにか?」


 にっこり笑って、俺の問いに答えてくれるのだが……笑って答えてる場合か?


「そうじゃなくて!なんであんなに、大勢のメイドが湯殿で待機してるのかと、聞いてるんだよ。俺は……」


 俺は、脱衣所を指さしてセバスに怒る。


「フム……多いですか?」

「どう考えても多いだろ!セバ、メイド達を下げろよ」

「はぁ?そうですか……残念ですねぇ。ククク」

「お前……俺でストレス発散するなよ!」

「これは…失礼しました。では、少しお待ち下さい。メイドを下がらせますから」

「全く……」


 そして、セバスにメイドを下げさせた俺は一人で風呂に入る。

 まぁ、なんで支度するのに風呂なのか?若干不思議なのだが……。

 普通に着替えるだけで良くないか?


 俺の支度が終わり、父上にエルク兄上が待つリビングに向かう。するとリビングにはエルク兄上がソファーでお茶してた。

 これには驚いた………兄どうしましたか?


「おまたせしました、エル兄上。おや、父上は未だの様ですね」

「ああ、ルーク。父上なら、もう来る頃だぞ」

「そうでしたか。でも……エルク兄上?」

「なんだ」

「いえ、何時にも増してお姿が……」


 キラッキラッしてませんか?


「なんだ?ルーク」

「いえ、パーティーでもあるのか?と思いまして」

「何を言う、お前だってなにやら着飾ってないか?」

「え?そうてすかねぇ~。セバスに着せられました」

「………お互い様か」


 そんな話をしていると、父上が伯父上を伴ってリビングに入って来る。


「エルク、ルーク、またせたか?」

「いえ、そうまってませんよ。伯父上もご一緒でしたか」

「ああ、ガウルに今日の事を聞いたのでな。どんな者かと思ってな。ああ、それと、私達の居住区の建設感謝するぞ。ありがとう、すまなかったね。ルーク」

「いえ。飛んでもないですよ?私は建物の側だけを建てだけですから」

「ハハハ、それが凄いのだがな」

「さて、その話はまた後でだ!そろそろ行くぞ」

「そうだったな」

「「はい行きましょうか」ええ、面倒です」


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