閑話 牢の中で。
すみません、ネタに困った時の閑話休題……。
ではないのですが……。閑話を挟みます。
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閑話休題……。
牢屋に入れられて暫く立つが、一向に牢から出られないオースは苛立って暴れる。
「おい!未だ俺はここから出れないのかよ!早く出せよ!」
すると牢番らしき、騎士がオースが入る鉄格子を蹴り飛ばす。
【がシャン】
と、鉄格子が金属音と共に揺れる。
「煩せぇ!黙れ屑が!」
誰が屑だよ!チクショー!
「だがよ、旦那!俺は早く出たいんだよ」
「しつこい!身元引き取り人も、現れない!金も持たない。貧乏人の犯罪者が、ここを出れる訳が無いだろ?馬鹿なのか?」
「犯罪者!俺は何もしてねぇ!筈だ!」
「そうか?お前水晶触って赤く光ったんだろ?」
「あ、あぁそうだ。それが何だよ」
「ハハハ!赤く光ったなら。過去にも何かやらかしてるんだろうよ!何か、隠してる様だが………。この牢屋からは出れないぞ!その内、領主様からの沙汰もあるだろうよ?それまでその、こ汚い格好でそこにいれば良いぞ」
あ~臭せぇ~!
側にも寄りたくねぇ……バイ菌野郎!
お前なんか、そこで死ねよ!
「そ、そんな!俺は何もしてねぇ!あ!そうだロイド様と連絡は付いたのかよ?」
「だから、そのロイドって誰だ?何処の誰かを言え!素性が分からなければ、連絡のしようもない」
「誰かと言われてもよ!俺はロイドとしか聞いてねぇんだよ!な?頼むから探してくれよ。確かチェスターと言う方の、使いだと聞いた事がある。そのチェスターを探せば、ロイド様が見付かる筈だ!」
ったく、こんなところまっぴらだぜ!
「ぶっ!チェスター様だと?ワハハハ!お前等がチェスター様の知り合いだと?」
「な、何だよ!何が悪い!」
「バァ-カ!何にも知らねぇ唯の犯罪者が、チェスター様と知り合いだと?笑わせるなよ!良いか、チェスター様と言うのはこの領地の、ご子息様だぞ!そんな偉い方が、お前みたいな糞虫知る訳がない。嘘も大概にしやがれ!この嘘つきが!」
「そ、そんなこと、知るかよ!ロイド様がチェスターと言ってたのを思い出しただけだ!」
「まぁ、そのうちお前の処分も決まるだろうよ。ハハハ!」
牢番の男がオースを鼻で笑い、オースが入る牢屋を人蹴りしてからその場を離れて、牢番が詰める部屋へ戻って行った。
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短い話なので2話目をこの後、一時間後に掲載します。
宜しければお読みください。
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