閑話 牢の中で。

すみません、ネタに困った時の閑話休題……。

ではないのですが……。閑話を挟みます。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

閑話休題……。



 牢屋に入れられて暫く立つが、一向に牢から出られないオースは苛立って暴れる。


「おい!未だ俺はここから出れないのかよ!早く出せよ!」


 すると牢番らしき、騎士がオースが入る鉄格子を蹴り飛ばす。

【がシャン】

 と、鉄格子が金属音と共に揺れる。


「煩せぇ!黙れ屑が!」


 誰が屑だよ!チクショー!


「だがよ、旦那!俺は早く出たいんだよ」

「しつこい!身元引き取り人も、現れない!金も持たない。貧乏人の犯罪者が、ここを出れる訳が無いだろ?馬鹿なのか?」

「犯罪者!俺は何もしてねぇ!筈だ!」

「そうか?お前水晶触って赤く光ったんだろ?」

「あ、あぁそうだ。それが何だよ」

「ハハハ!赤く光ったなら。過去にも何かやらかしてるんだろうよ!何か、隠してる様だが………。この牢屋からは出れないぞ!その内、領主様からの沙汰もあるだろうよ?それまでその、こ汚い格好でそこにいれば良いぞ」

 あ~臭せぇ~!

 側にも寄りたくねぇ……バイ菌野郎!

 お前なんか、そこで死ねよ!


「そ、そんな!俺は何もしてねぇ!あ!そうだロイド様と連絡は付いたのかよ?」

「だから、そのロイドって誰だ?何処の誰かを言え!素性が分からなければ、連絡のしようもない」

「誰かと言われてもよ!俺はロイドとしか聞いてねぇんだよ!な?頼むから探してくれよ。確かチェスターと言う方の、使いだと聞いた事がある。そのチェスターを探せば、ロイド様が見付かる筈だ!」


 ったく、こんなところまっぴらだぜ!


「ぶっ!チェスター様だと?ワハハハ!お前等がチェスター様の知り合いだと?」

「な、何だよ!何が悪い!」

「バァ-カ!何にも知らねぇ唯の犯罪者が、チェスター様と知り合いだと?笑わせるなよ!良いか、チェスター様と言うのはこの領地の、ご子息様だぞ!そんな偉い方が、お前みたいな糞虫知る訳がない。嘘も大概にしやがれ!この嘘つきが!」

「そ、そんなこと、知るかよ!ロイド様がチェスターと言ってたのを思い出しただけだ!」

「まぁ、そのうちお前の処分も決まるだろうよ。ハハハ!」


 牢番の男がオースを鼻で笑い、オースが入る牢屋を人蹴りしてからその場を離れて、牢番が詰める部屋へ戻って行った。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


短い話なので2話目をこの後、一時間後に掲載します。

宜しければお読みください。





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