第5話 村人少ないな?
村人に待てと言われて、村の入口で待たされた。
暫くラムセスと話して居たがようやく、村人が戻って来た。
此で話が聞けるかな?
「お、お待たせ致しました。冒険者様」
「い、いやそんなには待って無いが……」
随分と畏まってきたな?
「えっとそれで、依頼を受けて来たのだが、詳しく話せる人は居るか?」
「は、はい!私がこの村の村長をしております。どうぞ中にお入りになって、話を聞いて下され」
「それなら伺いますよ。村長さん」
村の中にどうぞと言われて、村長の後ろからラムセスと二人で付いて行く。
「なんか.......寂れてるな?」
「そうですね、人が少ないですね?」
「そうだな……」
キョロキョロと二人で村を見回す。
「さぁ、着きました。何もないですが、私の屋敷です。中へどうぞ」
招かれた村長の屋敷だが……中々年期の入った古びた家だ。
「あぁ、失礼するよ?」
と言い屋敷に入り。
村長宅の居間に通され、壊れそうなソファーに座れと進められた。
ラムセスと二人で、恐々とソファー座り話を聞こうとするが、お茶でもと言われる。
だが話しを先にと言って断った。
「そ、そうですか?成らば先に話を聞いて下さい。半年程前ぐらいからです。村の上空にドラゴンが、時折飛来するのですよ。そして村の上をくるくると回り、この山の向こうに消える日とわざとなのか、分かりませんが。翼を広げて風を起こし、村中をその風でめちゃくちゃにして帰る。
と.....なんだか、ドラゴンに遊ばれて居るような気がしてならないのです。段々村の者が怖がって村から出て行く者が、多くなりました。最近ではゴブリンの目撃もあり....」
まぁ~十中八九遊んでるのだろうなぁ。
しかもゴブか...面倒だな。
「ん?人為的な被害がないのか?」
「ええ、風で家屋が倒壊するくらいで....ですが。ゴブリンもとなると」
「ま、まぁ。家屋が壊れるのも大変でしょう?ドラゴン、ゴブリンですか。……...少し、村の外を見回っても良いですか?」
「い、良いのですか?成らば宜しくお願いします」
「それじゃ、行ってきますよ。村長失礼しますね」
と言って、ラムセスと二人で村長宅を後にする。
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