第46話  誕生日パーティー ヒラヒラだな?

 父から離れて従兄弟達のところに向かって行くと、従兄弟がどうやら、俺に気がついたらしく挨拶をしてくる。


「やぁ、ルーク。久しぶり何年ぶりだい?」

「そうそう、ずいぶん顔を見てないぞ?」

「お久しぶりです。お二人共、そうですか?昨年顔を見たと思いますが……違いましたか?」

「見てないよ?全くルークは相変わらず飛び回って居るのかい?」

「いえ、そうでもないですよ?カミル兄さんそれにライン」

「そうか?まぁ良いが……ルーク?」


 カミルがルークの衣装を、まじまじと見て呆れた顔をする。


「何ですか?カミル兄さん」


 目線が気になるよ?やめて衣装に、疑問を抱くのは?


「お前も大変だね?その衣装、叔母様の趣味だろ?」

「本当だ!ルーク凄いな俺よりヒラヒラだ(笑)だが、似合ってるぞ!ハハハ!」


 そう言って自分の首に巻くフリルを、引っ張っりヒラヒラとさせる。


「ハハハ、良くお分かりで。母上の趣味に付き合うとこうなりますよ!どうですか?ライン着てみるか?」

「い、嫌、遠慮しておくよ。その衣装は、ルークしか似合わない気がする」

「まったくだ、ルークしか似合わない(笑)」

「で、ですかね?」


 そうだよなぁ~全く母上は、俺をどうしたいのやら?


「そ、そう言えばローズとはもう、話をしましたか?」 

「ん?あぁ、先程挨拶をしたぞ。ローズがもう成人か~早い物だな、後程ダンスにでも誘うよ」

「カミル祖父臭ぇからやめろ!だがローズも大人に成ったな?」


 すると、人垣からエルクとローズがこちらに向かい歩いてくるのが見えた。


 …………うん嫌な予感……。

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