第31話 エスコートなんて出来るかよ!

「では、当日は私とセバと数名の警護がこの屋敷から出るのが、一番最後となりますね?ローズのエスコートはチェスター兄か、エルク兄様に替えて下さいね?」


 その辺は頼みましたよ!


「「あ」」

「何です?お二人で、まさかエスコートも私まで私にさせるつもりですか?」


 なに考えてるんだ、無理だろが全く俺ばかり損な役回りだ。


「父上、頼みましたよ。良いですね母上?」

「だ、だがローズたっての頼みだ」

「だから、無理ですって言ってますが?結界に阻害魔法と、どれだけ魔力を使うとお思いですか?母上ならお分かりでしょう?」


 まぁ、実はそんなに魔力が減る訳では無いのだが。やたら頼られ利用されるのも、癪に触るので少し大袈裟に騒ぐ。


「はぁ~そうね。魔力が減ると、動きずらくなるものねぇ。ローズには可哀想だけれど、ルークのエスコートは諦めて貰いましょう。後ほどローズに話すわ」


ルークは母にニコリと笑い礼を言う。


「ありがとうございます。流石母上様、魔法の事は良くお分かりで。私も助かります」

「え!そ、そうよ!フフフ」


 ふん!そんなに分からないだろ?まぁ、良いがね。

 さて、そろそろセバ迎えにくるかな?

 すると、執務室の扉がノックされてセバスが夕食の支度が出来たと迎えに来たので、三人で食堂に向かう事にする。


セバ、ナイスタイミング実に良い感じだ。






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