第9話 部屋を訪れた医師
ルークを寝かせたセバスが、チェスターに詰め寄る。
「チェスター様、私にお教えくださいませ。どうすれば、ルーク様が気絶なんてするんです?」
セバスの迫力に負けてチェスターは後ずさる。
「セ、セバス、落ち着け。私もわざとルークを気絶させた訳でわない。抱きしめて少し力が入ってしまった。それだけだぞ」
「だけ!ですか?チェスター様。貴方様が!少し力を入れて抱き着けば、気絶するのは当然です。少しは学習して頂けると、私も助かるのですが?」
「セバス、すまん」しょぼんと小さくなる。
大の大男を小さくさせるセバスは、迫力が在る。
セバスが、チェスターにこんこんと説教をしていると、部屋に老齢の人物が呼びに行ったメイドと共に入ってきた。
「おやおや、慌てて来てみればセバス殿。チェスター様が、お小さく見えますぞ。ホホホッ」
「あぁ、マルクス医師。ルーク様を見てください。先ほどから、ルーク様の意識が戻らないのです」
こちらへとセバスが、ルークが眠るベッドまで、マルクス医師を誘導する。
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