第32話イベント1日目①

さてと、イベント用ワールドに来たわけだが…まずは、マップの確認だな。



俺は、マップを開く。

すると、ここはそこそこ広い都市みたいだな。

周りには壁があり都市を囲っているようだ。

で、俺のいるところが中心部だな。

周りの同じような人がたくさんいる。

すると、運営からのメッセージだ。





              ※プレイヤーの皆様へ※



皆様、初のイベント開始でございます!

ここで、イベントに関してご説明いたします。


まず、このイベント用ワールドでは専用の通貨がございます。

その通貨は『ルイン』でございます。

こちらは、イベント終了後に使うことはできませんが換金可能としております。

こちらはイベント終了後にお知らせいたします。

しかし、お持ちのルーペはルインに換金できませんので、ご了承くださいませ。


次に、アイテムボックスについてですが、このイベントが始まる直後まで持っていたアイテムはアイテムボックスに入っているとは加算されません。

このワールドで手に入ったものからアイテムボックスに入ったと加算させていただきます。



次に、このグループメンバーの分け方はAIがやっております。

ただ、クラン一緒に同じグループとはなりません。

例えなったとしても偶然ですので、よろしくお願いします。



最後に、ギルドに関してはそのまま使えるので依頼などを受けていただいても構いません。

よろしくお願いします。


以上がイベントを進める上での注意事項でございます。

最後にはなりますが、イベントのストーリーが進むのは、案外近くにあるのかもしれません。


それでは、イベントをお楽しみいただくようよろしくお願いします。


                                 FIO運営委員会




おいおい、最後意味深じゃないか…。

まぁ、存分に楽しもう。

それに、マップを見てみると精霊の森というものが見つかった。

行ってみる価値があるなぁ。

まぁ、この辺りはフレイに聞くことにしよう。

俺は、まだフレイ、ビジュ、そしてエルデを外に出していない。

騒がられるのが、面倒だからだ。



ふと周りを見てみると、人だかりがあるところがあった。

「なんだ、あそこ?」

俺は近づいてみる。

すると、見た感じでわかるすごい装備をしている人がいる。

俺は、近くにいた人に聞く。

「すまん、あの人は…?」

「ん?お前しらねぇのか!?まぁ、教えてやるよ。あの人は、七人の英雄のリーダー、カインさんだぜ?」

七人の英雄…俺を狙っているとアイラが言ってたクランか…。

それにしても、リーダーって…まぁバレないようにしよう。

「ありがとう、覚えておくよ」

「その方がいいぜ!」

そう言って、尋ねた人はカインに近づいていった。



さて、俺も行動することにするか。

アイテムボックスを見てみると、すでに5万ルインが入っているみたいだ。

これで、宿でも探すか。

俺は、中心部を離れて端の方へ行くことにした。




そして、マップでは宿泊街と呼ばれる場所に来ていた。

いろいろな宿泊施設があるなぁ。

すると、『黄金の宿』という宿を見つけた。

ここでいっか。

俺は中に入った。

「すいません!」

受付の前で大きい声を出す。

「はーい!お待ちください!」

中から女の人の声が聞こえた。

そして、出てきた。

「いらっしゃい!泊まりかい?」

「はい。一週間ほどできますか?」

「一週間ね!いいよ。朝食と夕食は付くけど、どうする?」

「それ付けたらいくらですかね?」

「まぁ、付けても二万ルインだよ」

「じゃあ、お願いします」

「はいよ!丁度だねー、それじゃあ部屋は2階の104だ。これ鍵ね」

「ありがとうございます」

俺は、2階に上がり部屋に入る。

まぁ、そこそこフカフカなベッドだな。

これなら寝れそうだ。




さて、ここで召喚だな。

「三人とも来い!」

俺は、召喚させた。

「ケンジ様、よろしくお願いします」

『主人、よろしく頼むぞ!』

「ケンジー、おはよー!」

「よし、三人ともいるな。じゃあ、してもらいたいことがあるんだがいいか?」

三人とも頷く。

「フレイには、少し話があるんだ。で、ビジュにはスキルのレベルアップをしてもらいたい。エルデには、物作りで作ってもらいたいものがある。みんな、頼めるか?」

『了解だぜ!』

「かしこまりました」

「りょーかい!」



それじゃあ、フレイから精霊の話を聞くことにしよう。

「じゃあ、フレイからだ。精霊について聞きたいんだがいいか?」

『いいぜ。何が聞きたい、主人?』

「この都市の周りには精霊の森というものがあるんだが、知っているか?」

『精霊の森だと!?そこには、精霊王様がいるかもしれないぞ!属性はわからないけれども…』

「精霊王様?それはどんな存在だ?」

『説明するぜ?精霊王様は各属性ごとにいるんだ。一番強くて偉い。それに、めちゃくちゃ長生きをしているぞ。精霊王様がいる場所には、その属性の精霊しかいない。俺は、上位精霊だが、その上には大精霊、そして超級精霊がいる。その上が精霊王様だ』

「そうなのか…じゃあ、行ってみる価値はあるな。例え、炎属性の精霊王様じゃなくても、フレイは行けるのか?」

『それは大丈夫だぜ?ただ、その場所には居づらくなるだけだ。入れるには入れるし、戦闘もそこで行えるからな』

「わかった。ありがとうな、フレイ」

それじゃあ、次はエルデとビジュだな。

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