第16話え?そんなに売れるの?

「じゃあ、ビジュ!何か鍛冶に使える鉱石とかないかな?もちろん、ミスリルとか高価な物以外でね」

「鉱石ですか?そうですね…こちらはいかがでしょうか?」

そう言って、ビジュが出したのは鉄鉱石が1キロぐらいだった。

「おおお!これはいいな!フレイ、これで出来るか?」

『鉄鉱石か…それなら、剣ぐらいしか出来ないぜ?短剣ぐらいなら、柄も鉄鉱石になってしまうがいいか?』

おおお?なんか言葉が変わったんだけど…。

鍛冶場ってなるとこうなるのかね?

「それもそうか…じゃあ、この鉄鉱石で鍛冶のスキルをレベルアップさせてみるか。なんでも作ってみてくれ」

『了解だぜ!じゃあ、スキルが上がったらまた報告するぜ!』

おいおい、急に人間味が出てきたな。

俺は、鉄鉱石をフレイの置いてログハウスを出る。

やはり、もう一つ欲しいよなぁ。

しかし、もう釜のせいでお金ないしなぁ…。

このミスリルを売るしかないか…。

「ビジュ、このミスリル売ってもいいか?」

「もちろんですよ?私は、ケンジ様の命令は絶対ですので大丈夫です」

その言い方は誤解を生むけど、綺麗な顔をしているなぁ。

こんなん、ずっと眺めることが出来るわ。

じゃあ、これ売りに行くか。

鍛治ギルドかな?




俺とビジュは鍛治ギルドに行くことにした。

「いらっしゃい!」

出迎えてくれたのはドワーフだ。

NPCだった。

「これを売ることはできるか?」

「うーむ…?おおおお!これはミスリルじゃないか!珍しいな!これを売ってくれるのか?」

「あぁ、売るつもりで来たんだがいくらになるかわかるか?」

「そうだなぁ…純度100%は珍しいからなぁ、1000万ルーペでどうだ?」

「い、1000万!?そ、そんなに!?」

すごいな、ミスリルっていうのは高価な物とはわかっていたがそれはすごい。

そんなもんポンポンと売っていいものか迷うがこれは売った方がいいな。

「わかった、それで売る」

「毎度あり!」

俺は一気に金持ちになったのだった。

意外な儲けが出たな。これからはあまり売らないようにしないとな…。




次は、ログハウスを見るために土木ギルドにやってきた。

今度買うログハウスは少し大きめのものにしようかな。

釜をそちらの方に移すか元々の方に移すか検討中だ。

そして、その道中にいろんな人に見られているが、情報を売ったおかげがジロジロとみる人はいなかった。

これだけでも一安心だな。

売った甲斐があったかもしれない。

さて、どんなログハウスにしようかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る