第12話卵二つ目だ!!
そして、鍛冶場。
「フレイはこれがいいんだよな?」
『もちろんだぜ!主人!俺は、絶対にこれがいい!』
フレイは、必死にそして情熱的にその300万ルーペに指を指した。
「わかったわかったよ。これにしようじゃないか。けれど、少し待ってくれよ?さっき会ったアイラがお金を渡しくるからな」
『もちろん!俺は良い子だからな!それぐらい待てるぞ!でも、俺、早く作りたい〜!いろんなもの!!』
やっぱり生まれたばかりだから子供なのかなー?
すごく言動が子供っぽいけど、まぁ見てる分には可愛いから良いかな。
さてさて、俺は自分の家に帰るために街中を歩く。
歩いてみると、チラチラこちらを見ている人がいる。
やっぱり、ログインの最初のアレがダメだった感じだよなぁ…。
それに後々、設定で変えれたしね。
教えてくれよ…ほんとに…。
そして、周りに耳を潜めてみる。
「おい、アレが幸運者さんだろ?」
「噂によると、運がカンストしているみたいだぜ」
あー、それ本当だなぁ…。
「でも、幸運者さんって言いづらくないか?」
「じゃあ、なんだよ?ラックさんか?」
「おお!それいいじゃないか!掲示板に書こうぜ!」
おいおい、厄介な名前付けないでくれよ…。
もういいや、掲示板とかあんまり見ないしな。
そんなことよりも、俺のフレイに注目してくれたら楽なんだろうなぁ。
当の本人は鼻歌歌ってるけど、何の歌だよ。
俺は、周りに構わずゲーム内で過ごしてやる!!
そんなこんなで、俺は家に着いた。
そして、家というかログハウス。
なんと、卵が光っていたのだ!!
いや、こんなハイテンションはきついや。
普通に行こう。
さて、これは、ドラゴンと鑑定で出た卵だ。
何のドラゴンが出るかわからないがかっこいいのだろう。
まだだろうか…俺は農作業をしながら期待に胸を膨らませる。
すると、フレイがこちらにやって来た。
『主人!主人!卵が割れそうだぞ!!』
おおおお!来たぞ!
俺は、急いでログハウスの中に駆け込む。
そして、卵に近づくと光っていて今にも割れそうな感じでヒビが入っていた。
すると、突然ピキピキと言いながら割れたのだ!
しかし、割れたはずなのにめちゃくちゃ眩しい。
なんだ?何が光っているんだ?
そして、光が収まった。
その中にいたのは、宝石を纏ったドラゴンだった。
そして、頭の中で声が響く。
《小さき者よ 貴方が私の親ですか?》
その声は女性とも男性とも言い難い声で、中性的な声だ。
「これは、ドラゴンが話しているのか?」
『俺にも聞こえるぜ!』
《私はドラゴンの中でも特別なドラゴンである宝石龍です》
俺は、言葉を失った。
そんなドラゴン聞いたことも見たこともない。
俺は、早速鑑定してみることにした。
「鑑定しても大丈夫か?」
《もちろんです。貴方が私の主になるのでしょう?ならば、隠す物もありません》
俺は、許可をもらって鑑定をしてみた。
名前:なし
種族:宝石龍
レベル:1
体力:1000
筋力:1000
魔力:1000
素早さ:500
器用:900
スキル:宝石渡し 宝石魔法
すげえ、初期のステータスがドラゴンだからか高い。
「ほんとだ…宝石龍だ…」
《では、貴方のお名前は何でしょうか?》
「俺は、ケンジだ。よろしくな」
《ケンジ様ですね。では、私にも名前をお付けください》
名前か…そうだよな俺が決めなくちゃな。
しかし、いい案が思いつかないぞ…。
俺は、めちゃくちゃ悩んだ。
「よし決めた。ビジュでどうだ?」
《ビジュ…美しい名前ですね、これでできます》
すると、ビジュは外へ出始めた。
そして、めちゃきちゃ光出した。
「何が起こるんだ!?」
光が収まり始めると目の前にはとてつもなく大きいドラゴンがいたのだった。
《ケンジ様からお名前をいただいだお陰で大きくなることに成功しました。そして、いつもはこちらの姿でいることにしましょう》
そして、また光り始める。
光が消え、目の前にはこの世のものとは思えない絶世の美女がいた。
「人化ですね。これが新しいスキルです。よろしくお願いしますね、ケンジ様」
ビジュはとてつもなく美しく頭を下げた。
俺は絶賛何が起こっているのかわからない状態だ。
ここでも、俺の運は能力を発揮したのか…?
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