戦闘職をしたくてVRMMOを始めましたが、意図せずユニークテイマーという職業になったので全力でスローライフを目指します
地球
第1話チュートリアルって感じだよね?
俺は、滝沢賢治。28歳だ。
バリバリのサラリーマンとして働いている。
ほぼブラック企業みたいな会社で働いていると言われる。
まぁ、事実そうなので、それは否めない。
しかし、それでも休暇はある。
もちろん、残業もあるが、それほど多くもない。
でも、俺も休暇中にしたいことがないのが現状。
しかし、急遽超有名ゲーム企業の点々堂から新しいゲーム機が発売されるのだ。
それが、ゲーマーの夢のまた夢だと言われてきたフルダイブ型のVRだ。
あんまりゲームのやることのない俺でも驚き、つい衝動買いしてしまったのだ。
そして、俺がやろうとしているゲームはFree Infinity Onlineだ。
略称FIOで、フィオと読む。
名前の通り、キャッチコピーは「自由で無限大の世界を」だ。
戦闘もあるし、攻略もある。
それに、農業などのスローライフもできる。
そして、フィールドはとてつもなく広く、無限大である。
しかし、それだけではないのだ。
1番の魅力は、世界初であるAI、人工知能によってゲームの展開やイベントの有無などが決められる。
もちろん、基盤などは人間が作り、メンテナンスも人間が行う。
しかし、イベントの準備やキャンペーンなどはAIがゲーム内の状況やプレイヤーの感触を見て決めるのだ。
この要素こそ、最も斬新なゲームだと呼ばれるようになった原因である。
そして、俺はこのゲームで何をしたいのかというと、やはり戦闘である。
男ならばこれに尽きるだろう!
それに、プレイヤーを倒してしまうPKというものはないし、現実世界で犯罪行為になる行為もできなくなっている。だから、そこのところは心配しなくても大丈夫なのだ。
いや、まぁスローライフもしてみたいとか思った。
でも、今までの会社に対する鬱憤をモンスターにぶつけることによって、晴らすことはできるはずだ!!
それに、戦闘をしながらでも農業はできる気がするしな。
やっと、ゲーム機が届いた。
今日は、8月1日。
ゲーム開始日は、翌日の2日午前0時。
俺は、すでに出来上がっているゲーム攻略サイトの掲示版を見ている。
俺は、コメントはしない。
見る専だ。
あんまり、人と絡みたくないのでな。
会社のこともあって。
もちろん、俺はここぞとばかりに有給を取ってきた。
今まで取ってこなかった二ヶ月を取ることができたのだ。
もちろん、上司は嫌な顔をしていたが、しょうがないだろう!
少し、鬱憤は晴れた気もしなくはない。
さて、そんなことを回想しておる合間に、残り1分だ。
そして、5…4…3…2…1
0!!
『ログインしました』
おおおおおお!!!
『キャラ設定を行ってください』
「そうだな…まぁ、名前はケンジでいいか」
『かしこまりました。それでは、アバターの製作を行います。自動か手動をお選びください』
そうだな…まぁ、自動の方が楽だろう。
「自動で頼む」
『かしこまりました。少々お待ちください』
そして、俺の目の前に現れたのは、一人の美少年だ。
しかし、よく顔立ちを見てみると俺に似ているところはあるなぁ。
ここまで、技術が進歩していたとは驚きだ。
まぁ、髪色は黒でいいかな。
銀髪とか金髪とか俺が好きじゃないしな。
「これで大丈夫だ」
『かしこまりました。次に職業設定になります。なりたい職業を選んでください』
これは、もちろん戦闘職だ!
俺は、どんどんスクロールをしていく。
すると、急にこんな画面が現れたのだ。
『ユニークテイマーでよろしいでしょうか?』
はて、なんのことやら?
いや、今の画面はテイマーなどの職業のページである。
だけど、そんな名前の職業なんて一切見つからないのだが…
そして、その文章下にはこんな文も追加されていた。
『この職業を選ばなければ、この職業自体が消滅します。
貴方が、最初で最後のこの職業の発見者となります。
それでも、拒否しますか?』
これって、俺の感情も理解しているんだろうか…
そんな、限定とか言われたら、庶民には、はいしか押せないじゃん…
俺は、やむなく戦闘職ではなく、テイマーを選んだのだった。
『それでは、ステータスの表示、およびスキルポイントの付与を行います』
ステータス
名前:ケンジ
職業:ユニークテイマー
レベル:1
体力:200
筋力:50
魔力:100
素早さ:20
器用:70
運:9999
スキル:テイム(ユニークモンスター) 召喚
スキルポイント:500
持ち物:魔物の卵3つ 10000ルーペ
称号:ユニークモンスターを操る者 幸運者
はあああああああぁぁぁああぁぁあああ!?!?
なんだよ、運が9999のカンストって…
説明してくれよ…
スキルポイント多くないか?
いやまぁ平均なんて知らないからわからないけどな…
まぁ、もう今更何を言ったて変わらないからしょうがないけどな。
『それでは、FIOの世界にログインします。お楽しみくださいませ』
よし、いっちょ楽しんで行きますか!!
行くぜ、FIO!!
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