話を聞きつけた少女のお父さんが、すぐ学校にのり込んできて、「うちの娘を殺したのはだれだ!?」「おれがかたきをとってやる!」と、それこそ鬼の形相で大暴れしたそうです。

 けれども、そのときにはすでに、犯人の男は警察に捕まった後でした。


 犯人は、うちの学校の先生でした。


 その先生は犯行当時、まだ先生じゃなくて、被害者の少女と同じ学年の生徒だったそうですが。


 こうして、迷宮入りしていた〝謎の女子中学生失踪事件〟は、思わぬかたちで解決したのです。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る