　多少なりとも美紀の普段の言動を知ってるヤツならすぐに

理解できるだろう。

　「でも、そんなのとっくに分かってたことだろう?

　なんでここまで7年も付き合ってたんだ? 」

　「ほん、それな!　お前の言うことはもっともだと思うぞ」

　「何だよ、その他人事みたいな言い方」

　「ほれっ、美紀はあの通り綺麗だろ?

　振るにはおしいし、なんとかもう少しまともな人間にならないかと

頑張っちゃったんだよなぁ。

　まぁ、結局三つ子の魂百までっていうアレでさ、それ思い知らされて

後は復讐したろって思ったんだわ。

　美紀が40代を越えたらチャンスを狙って捨ててやんよってね」

　「お前、歪んでるな」

　「おう、歪んでるよ。

　男を怒らせたらどうなるか思い知らせてやるさ」

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