第5ターン(七月)
第五回:個別マスターより
「今月も『Drハルマゲの危険な世界』に参加してくれてありがとうございます。今回も私信をありがとうございました。
宇宙戦艦入手おめでとうございます……地上三mしか浮上できませんが(笑)。
前回の戦勝パーティは気に入ってもらえたそうで何よりです。
そうそう「PBMが自由度が高いゲームなら、マスターがPLのアクションを判定する権限は何処まで強いのか。PCの起こした事件はPLとMS、どちらの責任が重いのか」という質問でしたね。
まずマスターの権限ですが、自分のマスタリングしているシナリオの中だったら無敵と言っていいほど強いです。
没ありPBMのマスターは参加PCのアクションによっては問答無用でそれを不採用にする権限を持っています。私がこのゲームでなかなかそれを使わないのは、たとえどんなアクションだろうとそのPCの意見表明なのだからなるべく描写してあげたいという事があります。状況によってはアクション同士を衝突させ、その化学反応によってあらたな状況が発生する、その予測不可能性をマスターも楽しんでいるという処もあります。
PBMはどんな行動でも起こす事が出来ます。
ただし必ず成功するとは限りません。
周囲に悪影響を及ぼす様なアクションははっきりとどのPCの所業かをリアクション内に明示します。
イエローカード、レッドカードを出すわけです。
勿論、あまりにPBM倫理に触れる問題行動ならば、描写せず、アクションは不採用です。これでゲーム回数一ヶ月分を浪費する事になるのだから、PLとしても痛いはずです。
PLとMSのアクションの責任の比重の話に移ります。
これは私個人の意見ですが、PCの行った行動影響の責任は、最低でも半分はMSにあると考えています。
先に言った様にアクションの採用権限はMSにありますし、そのアクションをどうマスタリングし、どういうタイミングで描写するかはMSの裁量に任されているからです。
そういう意味でもMSはPLの共犯者なのです。
スポーツの審判とも喩えられるでしょう。
MSはルールに従って審判します。その為に強固な権限を持っていて、時には自分の判断こそルールブックそのものだと主張出来ます。
しかしMSがマスタリングに対して強固な権限を持っているのはゲームに奉仕する為であります。
ゲームを面白くする、全てはその為にシナリオ内の最高権限を持っているのです。
納得していただけたでしょうか。
今月、PCのアイテム称号に『宇宙戦艦ガンガル:艦長』を追加してるので、ちゃん無事と出力されているかご確認ください。
では、来月もあなたにPBMの守護精霊の御加護がありますように。
七月某日 百円アイスMS拝」
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