うすよごれたメモ 2
缶詰をみつけた。すごく古い…でもおなかがすいて仕方ない。食べて、吐いて、吐いたものをまた食べた。ぼくは死ぬ。死ぬんだ。涙は出なかった。喉が渇いた。
虫を食べた。味は分からなかった。
***
死体を見つけた。なにも感じなかった。お札のようなものを持っていた。あといい香りのする木くずを持ってた。リュックに入れた。
このひとも見捨てられたのだろうか。
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拾った木くずを撒いておくと、怪物があまり近寄らないことが分かった。匂いが嫌いみたいだ。見つかったら関係なく追いかけてくるけど。
お札の効果は分からない。
***
雑貨店のようなところでまた缶詰を見つけた。あと雑誌を見つけた。昭和**年?すごく古い。でも読んだ。文字を書いたり読んだり。頭がくるってしまわないように。とにかく書き続けるんだ。読み続ける。
あと金づちをみつけた。
***
ばけものをころした。
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