お前


汚れた指先で

おれに触れるな

汚れた声で

おれに話し掛けるな

汚れた心臓で

そこに佇むな

そこはおれの視界に入るから

でも

たとえ路地裏でも

そこでお前が暗躍しているなら

吐き気がするけどな

想像もしたくない事実に

辟易するけどな

おれが

もしお前なら

とっくに自殺している

けれどお前はおれではない

ただそれだけのことかもしれない

何も感じないことがそれほど強いなら

もうこんな世界にこれっぽっちも用は無い


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