卒業


卒業式で穴に落下した

それが終わりの始まりだった

卒業証書を手渡された瞬間に縦に裂いた

他にやることも無いさ

肺呼吸で時給をくれよ

それが嘘偽り無い本音だ

まるで何かの流れ作業のように過ぎて行く日々

おれには夢があった

今はもう無い

はっきりわかった

夢なんてある方がおかしいのだ

頭に欠陥を抱きそこが発熱してしまっている状態

お前は言う

「明日へと向かって羽ばたきましょう!」

口先だけの屑野郎

脳味噌の代わりにウレタンを詰め込むぞ


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