真実を暴露する夜明け


「またね」

そう言い残して

星々は姿を消した

もう二度と現れることはなかった

わたしたちが見上げた夜空には

爆弾が仕掛けられていた

そいつが予定通りに作動しただけ

心が無いので

よくあることが起こりやすいのだ

この世界はいつだって誰かの支配下

朝になると星々の死骸が空に散らばっていて

誰も気付かなかった

もう頭上を見る者がいなかったのだ

計画通りに訪れた陰鬱なこの日の朝に

わたしはたった一人で目が覚める

そしてたった一人で粛清を開始する


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