人工鳥が鳴く


おれは生まれて死ぬまで自由だと思っていたけど

気付けば瓶に詰められていた

おれは叫んだ

完全に密封されていたのでその声は何処にも届かなかった

まるで存在しないような扱いを受けた

世界は今日も静か

何も感じないために準備段階が必要だった

けれどそれはただ椅子に座っているだけで完遂された

「合格です」

何も間違っていないとあなたは言う

世界は今日も順調で世界は今日も順調で世界は今日も順調で世界は今日も順調なのだと喚き立てろ

反乱する異常者は路地裏にて火炎放射器による処刑


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る