おれの手首が


そんなことするつもりはなかったのに

おれの手首が悪戯をした

おれの手首が悪いのだ

そいつが調子に乗ってお前の首を絞めた

「ね?」

おれの手首が問い掛けて来る

うーん

こういう時は叱ってやった方が良いのだろうか?

ただ本体ではあるおれに責任能力は無いということだけはしっかりと主張していくつもりだ

おれは空を見上げた

ここのところずっと晴天、続きだった

それが少し不満だった

「幸せってこういうことなのかもしれないな………」

人殺しごときでくよくよしてはいられない

さあ前を向いて歩き出さなくては

「信じていればいつかきっと夢は叶う」

これからを生きる子供たちにそのことを伝え絶対に反対意見などを述べさせず抑え込んでやりたかった


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る