信号待ちで


信号待ちで

わたしのおやつは爆破された

生命の息遣いが全く聞こえなくなった頃に

もう一度、爆破されるのだ

念には念を

わたしたちはもはや希望を抱くことすら許されないのか

周辺の建造物は皆、巻き添えを食って吹っ飛ばされて

でもまた建てられるからいいよね

そしてもう二度と戻らない風が吹いた

何かを成すなら

まず血と涙を置いて行け

わたしたちは猿に自己紹介をすることからお勧めされる

「きみの進化した生き物です」

猿は言う

猿語を

こうはなりたくないな

せっかくありがとうが言えるくらいにまで進化したのだから言ってみることにしよう

「視界に映る総てよ燃えてしまえ」

痛くない注射針が刺さってでもその中身はなんなのさ?

わたしは半笑いで落下するほど愚かではない


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