窓口
おれはドッグフードを食べていた
あとは言わなくてもわかるな?
世の中には解説が必要なものと必要無いものがあるのだ
無いものの筆頭それがドッグフードだ
「すいません、ドッグフードって酒のつまみになりますか?」
死んじまえ
そう言い放って電話を切った
おれはお客様相談センターの室長
今日も頭に疾患を抱えた連中が電波を伝って押し寄せて来る
やれやれだ
「ぽりぽり」
おれはドッグフードを片手に勤務時間中からビール
結構うまかった
何故ならおれは犬だから
犬がお客様相談センターの窓口を担当する
近未来なら当たり前なことだよな
当たり前すぎて酸素は今日も透明
「どうして犬が喋っているんですか?」
次の電話の声が言った
進化したからに決まってるだろ
お前は石斧を持ってナウマンゾウでも追い駆けてろ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます