第104話 秘密のギルビット
昼食をごちそうになって、午後からテサーラに行った。
いつもベルナリアが使っている
部屋2室、宿泊6名、夕朝食のみ1名、馬車1台、馬2頭。
ノーラタン領主のウェスター家で通じた。
特殊な使い方だと思ったら意外とマルケスみたいなのが多いらしい。
さて、テサーラの方はこれで予約は出来た。
もう片方は……
早速ギルビットの街の外にゲートを開く。
昨日はこんなことになるとは思わなかったなぁ。
まさか帰る途中で買い物三昧の3日間とは……はぁ=3
まぁ若いお嬢さんから買い物を取ったら……
買い物が楽しくなくなりそうなのでPASS。
ギルビットに入ったら一旦情報収集のために冒険者ギルドへ向かう。
おすすめの宿で馬車も止められる多少値が張っても大丈夫なしっかりした処を紹介してもらった。
1件目は……高すぎた。
1泊15,000Gは無いわ~。
室内も豪華だったけどさ~。
無いわ~
2件目はベッドが堅すぎた。
あれじゃぁ朝起きたらカチコチンだぜ。
3件目、あれならいける。
ちゃんと部屋に風呂がある。
調度品は最低限の数しか付いていないかも知れないけど必要以上についていても仕方ない。
1泊トータルで7,500Gの所を、若干おまけで7,200G
『タチアナさん、タチアナさん』
『どうしましたか?』
『ギルビットの宿を確認してもらいたいんですが、ちょっと時間は大丈夫ですか?』
『わかりました門の外にゲートを開いてください。それと休憩で部屋を取っておいてください』
ん?休憩?
2時間後、タチアナさんが服を身に付けながら立ち上がった。
「設備が多少不足がありますが、手持ちで対応できるのでOKです。価格はまあまあって所ですね。それでは明後日の夜で押さえておいてください」
そう言うとゲートを潜った。
俺も慌てて服を身に着け始めた。
二人に王都ギルドで指名依頼の受諾手続きをしておいてもらってよかった。
無事に休憩を済ませたタチアナさんは支払いも済ませていた。
『タチアナさん、避妊に浄化しておいてくださいね』
これだけは言っておかないと。
王都に帰ると夕方だった。
ちょうど王城に夕日が当たって、夕刻の鐘の音が王都を包んでいた。
この世界に来て1ヶ月ちょっと。
俺をここに呼んだのは何なんだろう。
チートを授けるってことは人間では無いのだろう。
多分、神様とかそんなのだろう。
何の目的で俺をここに連れて来たんだ?
この先それが判ったりするのだろうか?
何だったっけ、クライアントが言ってたって……
『産めよ殖やせよ』だったかな?
訳解んねぇや……
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