第6話


しばらくしてから電話を切った。

そしてあたしは蓮月くんに抱き付き


「えいなちゃんが!えいなちゃんが帰ってくる」




先程の電話はひなさんだった。


「心を落ち着かせて聞いてくださいね!えいなちゃんがコスプレイヤーとして復活します!帰ってくるんですよ!また自分たちのところに」


半年以上音沙汰なかったえいなちゃんはもう一般人でその後の様子を知るすべがなかった。

唯一えいなちゃんと繋がっていたSNSも引退したとたん現れなくなってどうすることも出来ないでいた。

そんな中さっき久しぶりにまだ残っていたSNSに突然えいなちゃんが投稿したのだ。


<皆さん、お久しぶりです!えいなです!半年前コスプレイヤーを引退しましたが皆さんの温かい声が届き復活することを決めました!まだはっきりといろんなことが決まったわけではないですが順に皆さんにお知らせしたいと思います!>



あたしは興奮のあまり蓮月くんに抱き付いてしまったがハッとし少し照れて離れた。


「ご、ごめんなさい!嬉しくなってつい」


そんなことを言うと蓮月くんも嬉しそうによかったねと言ってくれた。

そのまま蓮月くんに送ってもらって家に着く。

とうとうまた推し事するときがやってくるんだ!

推しのいない生活はやはり退屈でつまらない。

改めてえいなちゃんの存在が自分に取って大きいものだと気付かされた。

あたしはベッドでゴロゴロしながらSNSを見る。

先程のえいなちゃんの投稿にあたしはコメントを書いた。


<えいなちゃんお帰りなさい!戻ってきて本当に嬉しい!また推し事するためにお仕事頑張らないと♪>


するとえいなちゃんからいいねが。

この感覚久しぶりだ。

あたしは横になりながら跳び跳ね悶絶した。

他にも何か情報はないかなとSNSを1から見ようとしたときえいなちゃんがたった今誰かをリツイートした。




※今回の推しあるある


推し事をするためにお仕事頑張る


推しからのいいねはスクショする

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