第2話
えいなちゃんを知ってから三ヶ月。
あたしは無事に高校に入学した。
「今日もえいなちゃん可愛すぎる!新しい衣装似合う!」
学校に行くときも休み時間も放課後も家にいてもあたしはえいなちゃんの画像やネットのサイトを見ている。
「この画像は去年開催されたコミコミって言うイベントで撮られたやつなんだ」
まだコスプレイヤーやイベントに詳しくないあたしはとりあえずえいなちゃんの情報をネットで一生懸命かき集めた。
すると待受の画像は年に二回夏と冬で開催されているイベントで撮られたことがわかった。
「あたしもこのイベント行ってみたいな」
遠くを眺め呟いた。
イベントは東京。
地方のあたしは行くだけでもお金がかかる。
「でもえいなちゃんのために推し事するために!」
あたしは部屋を出てリビングに向かった。
「ママ!あたしバイトする!」
リビングにいたママに向かって大きな声で叫んだ。
「急に何よ!バイトより勉強の方が大事でしょ」
ママは呆れた声であたしに言った。
「勉強もちゃんとやるからバイトしていいでしょ?えいなちゃんが待ってるんだよ!」
あたしは必死にママに訴えた。
「またえいなちゃん?あんたそんな一般人追いかけてどうするのよ」
ママは笑って言ってきた。
「一般人じゃない!えいなちゃんは天使なんだよ!あたしの生きる希望なんだよ!バイトしてお金稼いで推し事したいんだよ」
あたしの様子を見てママは勉強も頑張るならとオッケーしてくれた。
ママありがとう!大好きと言い抱きついた。
あたしは部屋に戻りベッドに横になる!
部屋にはコンビニで画像をプリントアウトし、手作りポスターが壁一面に貼ってある。
「この夏!えいなちゃんに会いに行くからね!」
さっそく次の日から求人情報を手当たり次第見て探し面接を受けた。
※今回の推しあるある
推しが出来るとお金が必要になる
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