用語集

カタツムリ

 賢者の石と呼ばれる石を心臓に持つ生物。

 綺麗な真水を分泌する透き通った生物で、半透明の殻を持つ。

 雌雄はなく、卵で増える。

 基本的に寿命はなく心臓さえ無事なら死なない。

 心臓である賢者の石が砕かれるとたちまち干からび死んでしまう。

 また共食いを行う事で心臓である賢者の石が結合され、より強力な個体として成長することができる。

 大きさは最小で鶏の卵サイズ、最大は2000キロ以上。

 自動車サイズまでを小型、飛行機サイズまでを中型、それ以上を大型と呼び分けているが厳密に呼び分けられているわけではない。

 基本的に真水を分泌するが、真水以外の体液を分泌する個体が確認されており、そのような個体は大きさに関係なく変異体と呼ばれる。

 型や変異体に関わらず声によってカタツムリの意思に介入・同期することでカタツムリを操ることができる人間が存在しており、基本的にその力を持つものは奏者と呼ばれる。

 奏者の力は遺伝するため、奏者は基本的に各コロニーの統治者として君臨していることが多い。

 また奏者でなくともカタツムリは通常の家畜のようにある程度手懐けることは可能。

 人類は基本的に大型カタツムリを中心にコロニーを作り生活を行っている。

 カタツムリ外部に居住区を作るタイプのコロニーと、カタツムリの殻の中に居住区を作るタイプのコロニーと、カタツムリの内外部に居住区を作るタイプのコロニーが存在する。

 カタツムリの内外部に居住区を作っているコロニーでは基本的に内部に上流階層が、外部に一般階級の人間が住んでいる。

 カタツムリは大旱魃の際に魔術師が作り上げた水を発生させるための増加・成長を遂げる生物型の装置である。

 魔術師達は長い時間をかけてカタツムリ達を増加させ、最終的に世界中に水を取り戻すという計画を立てた。

 五百年経った現在、大型カタツムリが存在する地域では池や湖が確認できるようになったが、海の再現には至らずまた雨が降ることもない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る