蒲田

 ルエカの狩猟仲間でいわゆるオカマ(オネエではない)。

 若くして親を喪い、店を構えつつも日銭のために危険な狩猟を行うルエカのことを何かと気にかける逞しくも優しい漢。

 クサリがルエカにアプローチを仕掛けるようになってからは彼をからかい煽るような言動をして度々激怒させていた(本人としては発破をかけているつもりだった)。

 実は『大巻貝』から超速カタツムリに送り込まれたスパイ、ルエカを気にかけていたのはスパイ行為には何も関係のない純粋な心配だったのだが、クサリを煽ることで噛ませ犬のような役割を背負ったのはルエカの友人として蛇草の人間と関わりを持つためであった。

 またあわよくば二人の結婚式に呼ばれて同席するであろう超速カタツムリの奏者を始末してやろうかとも思っていたらしい。

『歌姫』が暴走した際に超速カタツムリから追放されたルエカを密かに拾って匿う。

 その後、ルエカから『歌姫』及び城の現状、城の見取り図などの情報を対価に彼女の店から彼女の仕事道具を密かに回収、『大巻貝』に今が攻め時だと連絡して応援を呼び寄せた後、城に単独で乗り込み制圧した。

 同時にルエカのプレートによる爆発騒ぎと『大巻貝』から送られた軍の砲撃が起こっていたとはいえ制圧はあまりにも呆気なく終わったらしい。

 城の制圧時にクサリを保護したのだが、本人に『大巻貝』のスパイである事を知られた上にうっかりルエカが超速カタツムリ滅亡作戦に深く関わった事を漏らしてしまい、妻を危険に晒したと激昂したクサリに全力で抵抗された挙句取り逃してしまった。

 その後は『大巻貝』の傘下に加わったルエカの監視役となるが、ルエカが直ぐに切り捨てられたためその役目を終える。

 現在はルエカと入れ違う形で『大巻貝』の傘下に入った『逃水』の奏者の監視役と補佐を務めている。

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