星間戦記 ブラッド・トルーパーズ

カミーユ

星間戦記ブラッドトルーパーズ設定集

歴史

※読まなくても本編に支障はありませんがフレーバーテキスト程度に思っていただければ幸いです。


【旧暦時代】


 人間の血液中に存在する粒子、ブラット粒子B粒子によってエネルギー問題から食料問題までを解決した人類は新たな問題「人口増加問題」に直面していた。


 人口増加問題により生まれた貧富の格差が領土拡張政策を取る国家を生み出し、後に「惑星統一戦争」と呼ばれる世界中を巻き込んだ長い戦争によって世界中の人口は3分の1にまで低下し世界経済は破綻。


 長い戦争が終わった後も経済悪化は止まることを知らず、国家は次々に倒れ、無政府状態の場所ではB粒子の恩恵を受けることが出来ず、人々が水や食料を求めて殺し合い、B粒子の恩恵を受けられた大国は利権確保の為小国を盾に代理戦争を繰り広げていた。


 本末転倒な結果のみが残り人類はこのまま衰退するかと思われたが、極東の島国“神聖エデン王国”の王であり、研究者でもあった“テラ・アーク五世”がBSブラッドシステムを発明することで状況が変わる。


 BSブラッドシステムは、B粒子をエネルギーに変換する為、町一個分程ある大掛かりな装置が必要であった物を自動車サイズにまで小型化したことにより世界は震撼する。



ーーーーーーーーー【テラ・アーク五世スピーチより抜粋】ーーーーーーーーー

皆も選ぶがよい。

人類全員で手を取り合い、大海原銀河系へ旅立つか、星を食い潰し野垂れ死ぬか。

時は来た、我々エデンはこれより宇宙に向けて旅立つ。

重力に囚われた愚か者共よ、未来は地上地べたにない事を知れ。

未来を信じる者たちよ、星に手を伸ばせ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 BSは旧来の装置の数百倍というエネルギー効率を叩き出し、さらには安価に作ることが出来る為各国はBSを欲しがったが、テラ・アーク五世はBSを各国に無償提供すると発表し、世界統一政府構想に賛同する国にはBS技術をオープンソースにすることも確約する。


 テラ・アーク五世の呼びかけで疲弊し切っていた人類は争う事を止め神聖エデン王国の陣営に下り、「世界統一政府」を樹立。

 エデン王を象徴とした立憲君主制を採用し人類は復興していった。


【統一歴】


統一歴1年 

惑星エデン復興の兆しが見えてきたところで人類が同じ鉄を二度と踏まない為に当時の政府は人類生存権拡張政策「ファーストユニバース政策」を公布、「世界統一政府」を「惑星連合政府」と名前を改め、《統一歴1年》という年号を定めた。

人類は生まれ育った星を離れ星々を開拓しその場所を故郷とするようになった。


統一歴50年 

人類、内惑星進出。


統一歴55年 

無重力下出産よる、骨密度の低下によりスペースチルドレン問題が浮き彫りになる。


統一歴69年 

人類、外惑星進出。


統一歴79年 

惑星エデン対他惑星+コロニーの既得権益問題、スペースチルドレンの迫害を発端とした第一次惑星間紛争スペースウォー勃発。


統一歴80年 

静観していたエデン王の介入により 第一次惑星間紛争スペースウォー講和。 

エデン側が他惑星+コロニー陣営の条件を飲む形で早期決着。


統一歴93年 

B粒子を用いた人口重力発生機関を発明、人口重力によりスペースチルドレン問題の解決に踏み出す。


統一歴100年 

銀河統一政府第二次人類生存権拡張政策「セカンドユニバース政策」交付、恒星間航行を目指す。


統一歴300年 

人類はエデンを中心に内惑星外惑星にある9つの惑星すべてのテラフォーミング完遂を宣言。


統一歴301年4月 

銀河連邦に自治権を求めコロニー同盟が第二次惑星間紛争コロニアルウォー勃発。


統一歴301年12月 

エデン王の仲介で惑星連合政府とコロニー側で休戦協定が結ばれる。

エデン王が惑星連合政府による星間国家(惑星及びコロニー)の直接統治は無理と判断。

各自勢力に自治権を返上し、【銀河連邦法】を制定。

エデン王を中心に「惑星連合」から「惑星連邦」になる。


統一歴350年 

セカンドユニバース政策の第一段階 “超長距離空間跳躍概念実証” を開始、「超長距離跳躍技術」時空式ワームホール式光速式ジャンプ式どちらが適しているのかを選定する。


統一歴400年 

銀河人口500億人を突破。


統一歴500年 

セカンドユニバース政策の第一段階、“超長距離時空跳躍概念実証” が完了し、時空式ワームホール式が採用され、計画は第二フェーズ“超長距離時空跳躍実験”に移行、本格的にB粒子を用いた超長距離空間跳躍実験を開始する。


統一歴550年 

超長距離時空跳躍実験が成功。

人工衛星を用いた周囲の恒星系調査に踏み出す。


統一歴589年 

有人超長距離時空跳躍を成功させる。

超長距離時空跳躍を【ドライブ】と呼称。


統一歴600年代〜800年代 

恒星間航行開始、人類が銀河に乗り出す。

この頃に簡易ステーションシステム【スタンド】を50光年目安で各地に配備し始める。


統一歴900年代 

人類は銀河系の端に到達。


「超空洞(ボイド)」の存在が確認される。

超空洞ボイド内でのドライブ航行を試すが失敗。

超空洞ボイドを通常航行で進んだ場合、隣の銀河まで数万光年という距離があり、次世代ドライブ技術の実証実験が検討される。


統一歴1000年 

サードユニバース計画を計画するが頓挫。

外銀河への拡張政策は棚上げとなり、人類は現銀河系の開拓を進める方向へとシフトする。


統一歴1500年 

未開恒星系惑星フレアの宙域にて【グレートウォール】を発見、調査を開始する。


統一歴1930年

人類は初めて敵害宇宙生命体「ダスト」と遭遇。

当時エデンから銀河の中心に向けて航行していた「銀河連邦第501移民調査船団」がダストとのファーストコンタクトとなる。


第501移民調査船団が恒星系ビルドの外縁部を調査中、強力な時空変動を探知した瞬間現れたのが後にダストと呼ばれる敵害宇宙生命体だった。

第501移民調査船団は当時の最新兵器で攻撃を試みるが抵抗虚しく壊滅する。


第501移民調査船団の壊滅後、調査に乗り出した人類はその敵害生命体を「ダスト」と命名。

惑星と惑星を渡り資源を食い漁る姿は「イナゴの群れ」と評され開拓者たちを絶望させた。


統一歴1934年

調査隊の予測では1年以内にダストが銀河連邦勢力内に到達する確率が90%と試算される。


事態を重くみた政府はダストを殲滅するべく宇宙艦隊の派遣を決定するが、ダストの機動性に当時の宇宙戦艦、航宙戦闘機、戦車などは苦戦を強いられ、人類側に多大な被害が出る。


統一歴1935年 

ダストの侵攻を抑えられず被害が増すばかりの人類側は最終防衛ラインである惑星ビルドまで押し込まれてしまう。

ビルド防衛戦に投入された汎用血戦騎兵ブラッドトルーパー 

一型陸王【BT-01リクオウ】が投入され一定の戦果を出す。


統一歴1937年 

【BT-01リクオウ】の発展系【BT-02クロガネ】を投入。


統一歴1941年 

惑星ビルド陥落 銀河連邦が非常事態宣言を出す。

後の災厄戦争勃発。


統一歴1945年 

ビルド奪還。

銀河連邦、全銀河からのダスト殲滅を宣言。

災厄戦争終戦。

                    

統一歴1947年 

ビルド帝国と銀河連邦の関係悪化。

ビルド帝国はビルド3世が治める皇帝として納めている恒星系。

人類とダストの防波堤となったのが恒星系ビルドであり、災厄戦争で受けた被害が1番大きいのも恒星系ビルドである。

12個ある植民地惑星のうち8惑星がダストの進行で壊滅的被害をもたらされ被害者は民間人と軍属合わせて50億人を超える。

ビルド首都星での攻防はこの戦争で最も犠牲者が多い星の一つであったが銀河連邦と一括りにしてもこの銀河はあまりに広く、銀河連邦の中心であるエデンを含めその他恒星系代表からしてみたら対岸の火事にしか見えていない部分が多くあった。


復興支援はあったがその多くは間接的なものが多く事もあろうにダストの研究を名目に外惑星人がビルド人の死体を漁るような者もいる始末。

銀河系の防人として戦ったビルド人達にとって銀河連邦が見せた態度は憎悪を植え付けるのに十分であった。


統一歴1951年 

ビルド帝国が銀河連邦を離脱、ビルド3世が退位してスクラープ家が権力を握りスクラープ1世が皇帝に就任する。

銀河連邦は ホンド社製【BT−DREAM E】配備


統一歴1955年 

ビルド帝国が周囲の恒星系を巻き込み【銀河帝国同盟】を結成周囲の恒星系に侵攻。

ヤマト社製 新型BT【YA-1ドラゴンフライ】配備 。


マイティ・フォン・ビルド(ブラッティの祖父)が【YA-1ドラゴンフライ】を駆り活躍。

ワインレット塗装を施していた為、銀河連邦ライダーから【赤とんぼ】と呼ばれ恐れられた。


統一歴1956年 

静観していた銀河連邦が銀河帝国同盟に対して反撃開始。


統一歴1960年代〜1980年代 

連合及び連邦戦線が硬直戦争が泥沼化して銀河中のあらゆる星で小競り合いが続く。

戦時特需により銀河中の造船所や兵器工場がフル稼働して様々な兵器を開発生産。

その中でも兵器として多くの企業が開発生産したのがBTであった。


統一歴1988年 

ビルド家が銀河帝国同盟を裏切り、レジスタンス運動を開始。

銀河連邦の協力もありスクラープ1世を殺害、ビルド帝国大戦集結。


統一歴1989年 

銀河帝国同盟崩壊、銀河連邦に合併される。

一部抗戦派は反連邦を掲げビルドを脱出現在まで続く反連邦勢力となる。

ビルド家は惑星ビルド王朝の解体と自治権を放棄し、「ビルド共和惑星合議体」として連邦に合流する。


統一歴1990年 

終戦後、景気が悪化。


連邦軍の軍縮を発端とした景気悪化。

後に起こるダマスカス動乱で連邦軍が苦戦した理由は、この時の軍縮と軍産複合体が反連邦勢力に大量の武器弾薬を売り捌いた為。

当時の軍高官が反連邦勢力にB粒子反応弾を二発裏取引で売った事がニュースになり、銀河連邦は即刻その高官を更迭。

B粒子反応弾を回収したとされるが詳細は不明。



統一歴2003年 

ブラッティフォンビルド連邦軍に入隊。


統一歴2005年 

ダマスカス動乱 


 景気の悪化により、植民惑星全体で反連邦活動が活発化。

惑星ダマスカスにて、一人の連邦兵が反連邦勢力デモ隊に対して放った「威嚇射撃」が民間人の少女を殺してしまったことを発端とした動乱。


デモ隊と連邦軍の衝突がマスメディアの報道により銀河中に放映され、ダマスカスに他星系の反連邦勢力も加担し火種が大きくなる。

最終的には反連邦勢力がBTブラッドトルーパーを持ち出したことにより戦闘は激化。

局地戦が展開される中、【ブラッティフォンビルド(当時20歳)】は反連邦勢力のBTを47機、戦闘車両60両を撃墜。

地上からの狙撃で戦闘機を撃墜しており目覚ましい活躍を見せる。

追い込まれた反連邦勢力が持ち出した大量破壊兵器【B粒子反応弾】を無力化するべく行った作戦「オペレーションネイキッドキング(裸の王様)」にて中隊規模のBTを相手に単機で立ち向かい撃退、作戦を成功に導いた。


統一歴2025年 

エス・ティマ級強襲揚陸艦2番艦アサヒ【LBTD-51】就役。

ブラッティフォンビルド大佐(当時40歳)初代艦長着任


統一歴2040年 

アルベルト アダムス 

カイル ガーランド 

士官学校卒業


統一歴2043年 

アイリス ハート ローズマリー

士官学校卒業 


統一歴2044年 

アルベルト アダムス 

アイリス ハート ローズマリー 

強襲揚陸艦アサヒ着任。


統一歴2045年 

恒星系エデン近郊アステロイドベルトにて未確認の時空変動を確認。 

補給と改修作業で停泊していたアサヒがエデン諜報部から極秘任務として時空変動の調査を依頼。

一ヶ月という準備期間で最低限の補給と改修、最低限の人員を乗せてアステロイドベルトに急行。

10日間の無線封鎖後恒星系外縁のアステロイドベルトに到着、調査を開始。


〜0話に繋がる〜

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