Chapter7.フレジアの森
ヴォックス:ユゥ、リーラ、ガナルか…。
レド:人の名前から来てたんだなあ。
門番:でもこれでやっと大きい手がかりが得られましたね。
ナージェンカ:魔晶石を加工するっていうのも…まあ、どう繋がってくるのかはわからんのだけども。
ルカカフィーネ:「あら、ヴォルクシミリアン!随分と真っ青な顔をしているわね!」
ヴォックス:「ああ?な、なんだよ…。お前だって列車では酔ってたくせに、なんでここでは酔わねえんだよ…」
ルカカフィーネ:「あんな醜悪な乗り物と違って、この舟はとても優雅で美しいわ!」
ヴォックス:「わかんねえ…お前の基準がわかんねえ…」ううっぷ。
門番:ああ、列車の臭いがダメっていう人いるよね。
ナージェンカ:あ〜。
ルカカフィーネ:「ちょっと、エルフの森を汚さないでよーーっ!?」
GM:さあさあ、やがて川を行く旅が終わります。船着場のような行き止まりがあり、そこから徒歩でフレジア森林国の首都フレジスファ原初都市へ向かえるようです。
GM:皆さんは今いる場所が森の入り口とは明らかに様子が違うことに気づきます。無秩序で怪しげな鬱蒼とした密林というよりは、きちんと手入れが行き届いているような印象を受けます。また、あたりにはたくさんの妖精が遊んでいたり、木々の葉が木漏れ日を受けて黄色く輝いたりと神聖で厳かな自然を感じることができる。
ヴォックス:「はあ〜、落ち着くなあ。森っていうよりなんかでけえ庭にいるみたいだ」
門番:「落ち着くかい…!?こんなすごい所見たことないよ僕。こわいな…しかも、魔物もいるんだろう?ここ」槍を持ってガタガタしてます。
ヴォックス:「なにをそんなに怯える必要があるってんだよ。もっとリラックスしろよ」
ナージェンカ:「はあ〜〜…!」と森の景色を見回しています。
ルカカフィーネ:「ここがエルフの森ってわけよ!」と薄い胸を張ります。
門番:「なんか…人間が入っちゃいけない所みたいな感じがするよ…」
GM:さて、君たちがふと気づくとバイナル少年が明らかに誰もいない場所に向かって話しかけ始めます…。
バイナル(GM):「おい、それってどういうことだよ?…え、マジで?…それ本当に?」
ナージェンカ:「ん?」
門番:「バイナルくん…?」
GM:バイナルは、はっと我に帰ったように皆さんを見てこう言います。
バイナル(GM):「おい、みんな!逃げよう!ここからすぐに離れよう!」
門番:「え、え、え?」
ヴォックス:「おい、ぶつくさ独り言を言ってたと思ったらなんだいきなり…」
門番:「そうだよ!どうしたんだよいきなり」
バイナル(GM):「いいから説明はあとだ!ここにいたらみんな死ぬ!」
門番:「ししししし死ぬ!?」
ヴォックス:「はぁー…。おいお前ら、一旦ここから離れるぞ」
レド:「おう」
GM:みんなバイナルに従うで良いの?
門番:逃げますよ。
ルカカフィーネ:うん。
GM:バイナル少年の中二病的戯言かもしれませんよ。
門番:……な、なるほど?いやでもそもそもビビり倒してるし、少なくとも門番はバイナルやヴォックスに従うで良いです。
ナージェンカ:ナージェンカもキョロキョロしてますが反対意見とかはないです。
GM:では君たちはその場を離れるため一目散に駆け出す。
ヴォックス:「訳はあとでちゃんと話せよな…!」
門番:「あっでも迷子にならないように場所をちゃんと!…いやでも!ああどうしよう!」わたわたわたわた。
バイナル(GM):「とにかくできるだけ遠くに…あっちだ!あっちに行こう!」
ヴォックス:逃げるんだよォーー!
ナージェンカ:どったどったどった。
レド:ぽってぽってぽって。
GM:ではレンジャー技能を持っている人は2d6+レンジャー技能+知力ボーナスで判定してください。
門番:合計15が出ました。
ヴォックス:は、8。
ルカカフィーネ:13!
GM:はい、では門番とルカカフィーネが気付きます。皆さんの後方から低音でブブブブという音が近づいてきています。
レド:ほう?
GM:更に前方でも、少し小さいですがブブブブと同じような音がしています。
門番:「なんだいこの音!?なにがいるの?」
ヴォックス:「え、なんだって?」
門番:「なんかすごい音がするよ!あ、ほら」
ルカカフィーネ:「なんか音が…ちょっとヤバいかも…?」
GM:木々を避けながら進んでいると、皆さんの目前に、巨大な蜂が1体現れます。
ナージェンカ:ハチ〜〜。
門番:蜂かーー。
GM:ではセージ技能で魔物知識判定(モンスターがどんな能力を持っているか知ることができる)を振れる方はどうぞ。
レド:はい、あっ、10(かなり低い)。
ナージェンカ:そりゃっ!あ、1ゾロ!
【1ゾロ】とは、2つ振ったダイス両方ともの出目が1になっている状態のこと。ソード・ワールド2.5においては判定が自動で失敗扱いとなる。その代わりに経験点を50点もらえるので重大な場面でなければちょっと嬉しかったりもする。…重大な場面でなければ。
GM:えーと、レドが出した10が最大ですね。ではこの蜂の正体はわかりませんでした。
レド:あれは…でかい蜂だな!
ナージェンカ:そうだね…!
門番:「蜂だ〜〜〜!」
GM:その巨大な蜂がブゥウウウン!と器官をかき鳴らし大きな音を立てる。この効果により皆さんは一時的に聴覚を失います。連携が取れなくなった皆さんは、ステータスにデバフ(悪い効果)を受けます。
門番:ひえ〜〜。
GM:ではスカウト技能をお持ちの方は先制判定で、君達と魔物、どちらが先に動けるかを判定してください。
ルカカフィーネ:ルカカフィーネ・ネルラス・バジルキラいきまーーす!18!
ヴォックス:良い値なのでは!?
GM:…魔物の先制になります。
ナージェンカ:マジか!
レド:えええ!
門番:ハヤイ!ハチハヤイ!
ルカカフィーネ:え、それって、結構強い魔物なのでは…?
GM:ちなみに本セッションの戦闘は基本ルールブックI p.126「基本戦闘」でやっていくよ!戦闘準備でやりたいことを宣言してください。
PL一同:はーい。
レド:とりあえずレドは前線エリアに出ます。1人だけなら戦闘準備でかばうが使えるので誰か来る?
門番:じゃあ門番は後ろでは何もできないので前線エリアへ!
GM:なるほど、あとは自軍後方エリアでいいかな?……OK!
レド:練技【ビートルスキン】を使用して防護点を上げます。…蜂だから火とかは使わないだろうけど【ストロングブラッド】も使います!火&水氷属性耐性アップ!MPを6点減らしておきます。…で門番に【かばうII】を宣言します。
GM:よし、ではやっていこう!…君たちの後方からも音がしていたことをお忘れなく…。
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