第16話(これ、今回のは本当にただの盛大な愚痴です)そう。宇宙の果てまで力の限り高速で匙を投げたい

本日。経営者様であられる社長に呼び出しを突然喰らいました。

正しくは、庶務の方に「今庶務まで来れますか?」と言われたので、『はい行けますよ』と応じ、念のためにと、レジが暇だったのでちょっとサービスカウンターにいてくださいなと。通り過ぎ様にレジ移動とサービスカウンターへの応援のお願いを出して庶務へ行きました。


一体何の用なんだろうと言ってみると、呼び出した庶務員さん。

「実は社長が呼んでまして……」

「………………………」


さてさて。私に一体何の用だろうか?

何か呼び出されるようなことあったかな?

と思いつつ、別な庶務員さんと話していたのでちょっと距離取って待っていると、


「うん。ちょっと橘さんこっちへ」


と、庶務室を出て連れて行かれたのは応接室。


おおう。この展開はあれか? 別部門に異動か何かか? 庶務の人手が足りないから庶務のお仕事手伝えとでも言うのか?


事実。庶務への移動の打診でした。ただし、今務めているところではなく、別店舗の。


って、いやいやいやいやいやいやいやいやいや、ちょっと待て。本気でちょっと待て!


私、正気を疑いましたよね?

今、新チーフになったばかりで、前任のチーフが後任を育てていなかったお陰で、戦力が半減以下になっている状態で、私ともう一人のサブチーフが欠けたら、サビカン回らなくなるし、そもそもにして、レジの一か月のシフトが作れない状態だと言うのに、さらにそこから私に異動掛けて減らすと?!


しかも、お盆が待ち構えているシフトの時点での異動。

ふざけんなや!!

回らないって言ってんでしょうが! しかも社長と雇われ本部長の指示が真っ向から違う。今を見るんじゃなくて先を見ろとかぬかしやがる始末。


先ばかり見てたって、今を蔑ろにして未来があるわけないでしょ?!

不慣れな面子を何とか慣れさせようと悪戦苦闘しながらもあの手この手を使って練習させているというのに、そのことを伝えたときの答えがこちら。


「いや。そういう仕事はさ、そう特別なものじゃないからさ。コンビニの仕事に比べれば楽だろ(笑)」


……(笑)ってなんだよ、笑ってよ。

現場の声も満足に聴かず、長年かけてあれやこれや無茶ぶりの中で何とかやってきた苦労も、全てその瞬間なかったことにされたと感じましたよね。

その直後の社長様の言葉。


「うん。大抵さ。皆さ、自分の仕事をそういわれると顔つき変わるけど、実際そうだから。教えれば覚えるから」


だから私言いました。


「ああ、そうですか。どんな仕事も覚えると。どうでもいいと。だったら、その別店舗の中で事務職できる人見繕ってやればいいじゃないですか」


対するお言葉。


「いや。庶務の仕事はまた別なんだよ」

(何がだよ)

「一通りレジなんて仕事覚えれば、遅くてもいいのさ。遅くても愛想があれば許されるから。愛想がないから《態度が悪い》ってクレームが来るんだから」


ええ。ええ。ええ。

レジなんか――ですか。

そうですか。レジなんか。

こっちがいかに時間を掛けずにお客さんを待たせずに、早く数をこなすために工夫をしているか。クレームを減らすために、事前に何をしていればいいのか。戦力不足の今、いくらこっちが教えようとしても、教えられる方がいつまでも嫌がって、挙句に、足手纏いにしかならないから辞めるよ、仕事。とか平気で抜かす人たちに、一体どうやって教えればいいと言うのでしょうか?


まぁ、接客業ですから? 愛想が良くなければならないと言うのは至極ごもっともでしょう。ええ。ええ。解ります。ただ、そんな愛想を振り撒く余裕すらないぐらいに疲弊してしまっているんですよ。レジ経験をなされた方は多分、同意してくださる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に、本当に、疲れているんです。もうなんていうか、(いや、解かってはいるんです。反論があることも分かっております。でも、それを差し置いても考慮する気力すらなくなるほどに)惰性で仕事をしているような状態なんです。頑張ろうが努力しようが認められることはなく、それが当たり前だと言われ、理不尽を無理矢理飲み込んできた結果、店全体で従業員は疲れ果ててイライラしております。と言うか、実際ちゃんとやっている人もいるのに、一部のやっていない人を上げて全体的にやってないって言い切られることほど腹立たしいことないと思いません?!


と言うか、そもそもそんな状況になったのは、あなた様が長年勤めて来た人たちの努力や頑張りややる気を根こそぎ奪い、神経逆撫でさせてぶちキレさせた挙句に、辞めると言うのを引き留めるでもなく「ああそうですか」とあっさり受理したりするから、もう関わりたくもないとばかりにろくな引継ぎもしないでいなくなられるんですよ!!


腹立ったからってまともに引継ぎしない面々にも問題はあります。

経営者・雇い主・社長。呼び方なんざ何でもいいですが、こいつに嫌がらせしてやろうとしてそういうことするんでしょうが、実際に困るのは現場に出る他の人たちなんですよ。


社長様は痛くもかゆくもないんですよ。たとえどれだけの人間が辞めて行ったとしても。愛想良くしてさえいればお客さんは帰って来ると思ってる人には何も響かないんですよ。


今じゃなくて夢を見ている人に、現実突き付けたって話が通じないんです。

疲れました。本当に疲れました。

別に事務仕事が嫌なわけではありません。覚えろと言うのであれば覚えるでしょう。

ですが、私にしてみればレジが気が気じゃないんです。


なので私確かめました。

「ちなみに、異動掛けるのであれば、当然レジに人入れてくれるんですよね?三人ぐらい。そのぐらい入れてもらわないとシフトはスムーズに回らないし、そもそもストレス掛かって辞める人が更に出ても知りませんよ?」


対するお言葉。


「いや、それはそれだから。だから、問題はそこじゃなくてやり方を変えていかなければならないのさ、橘さん」


だから、だ~か~ら~。そのやり方をせっかく考えて少しずつ覚えさせているさなかに異動掛けるなっつってんのが分かんないですかね!


そもそも私らにどうこう言う前に、店長が店長としての仕事をしていないことに対して苦言を呈してもらいたいし、仕事をさせてもらいたい!!


誰も彼もが責任を擦り付け合い、面倒ごとはごめんだと関わろうとせず、挙句に連絡・報告・相談は徹底されず、部門間でも徹底されず、伝言もまともにできないチーフ人。連携の取れない部門間。意思疎通が果たせない経営者。


どこのお仕事も大抵そういうモノなんでしょうか?

私は新卒で入ってそのまま在籍しているので他で働いたことがないんです。

あると言えば専門学校に通っていた時代、他県にて吉野屋さんでバイトをしたことぐらい。


その吉野屋さん。たかがバイトにもちゃんと有休一週間分くれました。半年働いてくれたからって。一年しか働かずに辞めることになった最後のお給料が、それまでより多くて、何か間違っているんじゃないかと電話した私に、『大丈夫だよ。半年過ぎたしその後有休使ってなかったからね。一年間だけでしたがありがとうございました。地元に戻っても頑張ってくださいね』と励ましてくれました。


だから、ある意味、給料やなんかについては吉野屋さんが基本になっているような気がしますが、ただの学生アルバイトにすら有休を支払ってくれたのは、やっぱり大手だからなんですかね? 家族経営との違いはそこなんですかね?


口を開けば外国の話や、ここではない別な県でのレジの話。それはその店の特性であって、それをこの地元に持ち込んでも客層の違いから言って的外れだということも指摘したにもかかわらず通じない。そもそも、必要ないからやっていないことを何故会えてやろうとするのか?! 人に聞かずにあんた自身が地元の他の店視察して状況見ろよ、頼むから。


ただ、社長の言うことにも一理ある点も確かにあります。途中までは同意も出来ます。ただ、そこまで行って、どうして着地点がそこなんだよ……と叫びたい衝動が収まりません。


もう、なんか、疲れました。

これ以上他の店にお客さんを取られないように、ああしたらいいんじゃないか。こうしたらいいんじゃないかとサブチーフと話しながら、こうしてみたらどうだろうか。まずはこれから始めてみたらどうか。一つずつ自信を持って行けばいいからと、周りをフォローし、クレームを貰わないように注意を払い、先々を想定して準備して。


そんな努力をしたところで誰に褒められるでもなく。それどころか無駄なことだと言わんばかりに侮辱され、軽く流される。


前任者の尻拭いの次は、経営者の態度にぶち切れて辞めて行った人たちの穴埋めをするための尻拭い。大変なのはわかってるんだ。レジはさ。と口で言うほど大変だと思っていないし、どれだけ怖い作業が、クレームに繋がると結構大事になる仕事がレジやサービスカウンターにあるか実感してもいない口振りが。心底会社のために何かをしなければという気力を根こそぎ奪って行かれました。


正直、新チーフを初めとした面々も、いまいち緊張感が足りないというか見通しが甘いんです。言えばいうほど、うるさいなァ。と言う顔しますし。だからって、放っておくことも出来ませんし。


お金だと思って我慢しよう。頑張ろうと言われていますが、社長には言いましたよね。


「ぶっちゃけた話をしてもいいですか? 私、今、ここのレジで稼いでいる分より給料が他店の庶務に行って減ったら、はっきり言って辞めますよ。それに、家の仕事のこともあるので十時から最後までの遅番を多めにしてもらっているのに、基本八時出勤の庶務の仕事は難しいです。申し訳ありませんが、お店のために私の人生あるわけではありませんので、これ以上家のことを犠牲にすることは出来ません」と。


すると今度は、何故か「レジにクレームが来ないためにはどうするべきか、考えて行かないと』と話をすり替えられ、「それはチーフに初めに話してください」と告げれば、「そこはチーフだけじゃなく、橘さんたちも一緒になって考えて」と振る始末。


と言うか、考えてやったところで結局「そうじゃないんだよ」って文句つけて来るの知ってるからやる気もないですし。でも、一理はあるので、と言うか、その点は言われても仕方のないことなのでと思いますから、考えなくもないですが。


なんか、本当に、疲れました。

家から近くてそれなりに稼げるからと選んだ職場ですが(だって、冬の通勤が本当に危険なんですもの(;´Д`))、ほんとね。こんなところに、まるでお酒を飲みながら愚痴を吐き散らかしてすみません。なんだかまた自己嫌悪に陥りそうな気がしなくもありませんが、血圧が高いのか低いのか、今日はずっと呼び出されてから頭もちが悪くて、もう少しひどくなったら車酔い状態になるなと思いながら今これをバンバン打ち込んでいるのですが、もうそろそろお開きにしようと思います。


追伸。うちのサブチーフさんは、社長の所に行ってくると夜にサービスカウンターを出て行ってから一時間たっても返って来なかった私を心配し、とある庶務関係者さんに「うちの橘、社長と喧嘩してない? 帰って来ないんですけど、知ってます?」と様子を探ったそうです。言っておきますが、別に私は誰彼構わず喧嘩は売りませんよ? 言うべきことは言いますけれど、喧嘩は売りませんよ? 結果、喧嘩になっていると言われるような事態がこれまで全くなかったとは言いませんが、正論ぶちかまされて相手が反論できずに暫く私に近づかなくなるだけですから、決して私は喧嘩売ったわけではないですよ。と言うか、そもそもあなたが喧嘩売らないでね! 我慢しなきゃダメなんだよ! って言ったから我慢して来たのに(≧◇≦) 酷い(笑)


あ~また職場の夢見て起きるのだけは勘弁していただきたい。

頭痛いので本当にお開きにします。お目汚し、心よりお詫び申し上げます。

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