第12話(愚痴と言うか、鬱憤です)もうこれを最後にしたい

ほんとうに、これを最後にしたい。

愚痴なんて書きたくないし、読ませたくはないし。

でも、どこかに書き散らしでもしないと、こっちがおかしくなりそうで。


やりたくないのは分かるし、責任負いたくない気持ちも分かるし、自分より若い子たちにやらせればいいじゃん。と言う気持ちも分かるけれど。


カウンター業務を前任のチーフに言われてから半年。未だにあれこれ言い訳して仕事を覚えようとしない二名。そんな二名より、私の方が仕事ができるんですよとでしゃばる者が一人。故に、仕事を覚えようとしない二人にしてみれば、この出しゃばりさんの存在がとてもありがたいんですね。ですから、その人を自分たちの代わりにカウンター業務につかせたいわけです。


ええ。ええ。解ります。とてもその気持ちは解かります。


ですが、その人をカウンター業務につかせられない理由がちゃんとあるんです。

元々カウンター業務&清算業務をしている私ともう一人のサブチーフだからこそ知っている事実と、大方の人が知っている事実と、二つの観点から見ても、任せた後に起こりうる問題が目に見えているのです。


そう。無責任なんです。誤魔化そうとするんです。惚けようとするんです。被害者ぶるんです。それを昔から知っている私たちは、信用がならないのでやらせたくないのです。


実際、その出しゃばりさんは、自分のやりたいことには手を出しますが、やりたくないことを頼むと、回りくどい言動を取り始め、いちいち嫌味臭い喋り方を始めますし、本当にカウンターが忙しい時は見て見ぬ振りして、私は何もできませんアピールをしてきますが、頼んでもないのに手を出すときは、「せっかくこれをやってあげたのに」と言う態度を顕著に見せてきます。そして、調子づくとやらかして、やらかすと途端に「私が悪いんじゃなくて」と言い訳を始めます。


その一方で、普段は手を出さなくても、本当に大変な時は率先して手伝ってくれる人が居ます。その人も一か月ぐらい前から手伝ってくれるようになったのですが、自主的に手伝いたいから教えて欲しいと言って来て、熱心にメモを取り、手が空いている時にはやり方を見学したり、隣で見ていてと頑張ってくれますし、間違ってやらかしたときは素直に謝ってくれたり、自分に出来ることは何でもやるからと、色々手伝ってくれますが、恩着せがましい言動を取ったことが一度もありません。と言うのも、かつて別な場所で似たような業務をしていたから、覚え直すのは早いかもしれないからと、汚れ仕事や掃除なども、仕事終わりにちょっと残ってやってくれたりもします。


だからこそ余計に、出しゃばりさんの行動が目に付く。出しゃばりさんにしてみればずっと前から私はこの店で仕事しているのに、どうして自分じゃなくてその人を頼るの?! と言う僻みもあるのかもしれません(これは誤解とかではなく、かつて辞めて行った同僚も皆同じことを言っていたので、この点に関しては私の思い込みではありません。多分)。でも、人って結局信用のおける人と仕事したいじゃないですか。問題起こされたくないので。


ええ。だって、その問題の処理をするのは新チーフではなく、私たちサブチーフなんですから。回避行動取りたいと思ったって罰は当たらないじゃないですか!! 駄目ですか?! そんな私的理由でカウンター業務につかせないのは悪ですか?!


そして、そんな出しゃばりさんに頼りきりで、「仕事が出来ずに迷惑をかけるのが申し訳なくて」と言いながら、メモの一つもとらない二人。出来ないのが分かっているからこそ教えているのに、覚えるためのメモを取る行為をしない時点で、覚える気がないと同じと私たちは解釈してしまっています。そんな二人が居る中で、最もカウンター業務に入る時間が短く仕事を覚えるタイミングのないもう一人は、事細かにメモを取り、まとめ、傍で見ていてください! と言いながらあれこれ挑戦しては、カウンター業務以外で出来ることは何でもやりますからと、出来ない成りに協力しようとあれこれとやってくれます。


だからこそ、余計に腹を括らない人たちが目に付きます。

自分よりだれだれが向いている。口を開けば言い訳しますが、他人のことより今覚えないといけないのは自分だということにいつ目を向けてくれるのか。腹を括るのはいつになるのか。


正直いい加減にしてくれと、ほぼほぼ同時に三人に説教をかました私。

罪悪感よりも何よりも、ほとほと疲れました。

おだてて慰めてフォローして励まして。それに甘えているのか何なのか、一向にやろうとしない逃げようとする二人に対し、『どうしてカウンター業務に入ってないその人にばかり頼るの?! そんなに一緒に居たいなら一緒にカウンターの中で仕事してればいいよ。その代わり私がその人の代わりにレジ業務するから。そのつもりでいればいい。あなたも、手伝いしてるだけだから責任なんてない。なんてことにはならないから。頼まれてもいないのに手を出して、実は間違っていたことがどれだけあるか分かってる? そのあと私たちがどれだけ謝ってるか分かってる? やるなら責任もってやって。その覚悟がないなら頼まれない限り手を出さないで。出してくれると思ってるからこの人たちは覚えようとしないし、逆に、その人が出来ることはあなたたちが出来ないといけない物なんだから、人がどうこうじゃなくて、申し訳ないと思うなら一つでも出来ること増やしてちょうだい!!』と、出しゃばりさんまで巻き込んで説教した次の日。私は休みだったのですが、事情を知らないもう一人のサブチーフに、『実は橘さんと少しあって……』と意味ありげなことを口にして、帰る前の作業をちゃんとやっていたか自信がなくなったとのたまっていたらしい出しゃばりさん。


色んな人に被害者ぶって《こう言われた》《ああ言われた》と言って回っていたらしいのですが、正直もうどうでもいいです。その人はいつもそうですから。逆に私にしてみれば、その話を聞いた人は、私はそういうことをすると怒る人だと認識して、私の前での行動を慎んで気を付けてくれればそれでいいんです。だからなんか、いちいち先のこと考えて、危機感のない人たちにもう少し緊張感持ってと喋るのも説教するのも疲れてきました。本当に疲れてきました。


何かあれば頼るのに。こっちが頼ると逃げ回り、説教かます私たちの小言が嫌なのか沈黙したり目を逸らす同僚さんたちを見ていて疲れました。口を開けば「だってできないから」「だってやり始めたばかりだし」。


言いたい気持ちは解かりますよ? 私だって、入社して半年でカウンター業務に入れられた身ですから。カウンターの主に気に入られず、気に入っている子が帰って自分が入った瞬間の豹変するカウンター内の冷たい空気とか。投げやりに仕事を教えられ、分からなかったら前の日の見ながら書けばいいから。と、満足にメモを取る暇も与えられず、同じことを聞ける雰囲気でもなく、一発で覚えるか、視ながら覚えるしかなかったあの時代。その空気を目にしたお客さんに何度同情されたか。何度辞めたいと思ったか知れませんが、当時の私に包装が出来るわけでもなく、出来ないことがとてもおおくて、その上怖い上司たちが沢山いた時代。嫌だと言っても出られない。だったらやるしかないと腹を括ってやりました。それを「若いから」とか「物覚え橘さんいいから」とか、簡単に流されることがどれだけ悔しく腹立たしいことか。


そんな辛い時期を早々に体験したため、同じ時代を過ごしたもう一人(退職済み)の人と、どれだけ丁寧にものを教えるようになったか。これだけ甘やかされて物事教えているのに、何なんだろうと思ってしまう私の怒りは、ある意味で理不尽極まりないということは十分に判ってはいるんです。言ってしまえば私怨です。僻みと言っても過言ではありません。被害者ぶってると言ってもいいでしょう。実際何かあればこっちが被害を被るのだとしても、です。


だからこそ、疲れました。

その度に思うんです。


『ああ。全身全霊で仕えることのできる主が居る人生はなんて幸せなんだろうか』と。たとえ寿命が短くても、生涯を尽くすことになんの後悔も抱かないような人と出会いたかったなと。


おっとっと、このまま行くと話がものすごく脱線するので軌道修正。

ようはあれです。自分の理想とまるで沿わない会社に上司に囲まれていると、自分がものすごくマシな人間だと錯覚を抱くようになり、自分が正しいと思い込むようになり、ろくでもない傲慢な人間になるんだよな。今の私みたいに。と思うことに疲れたので、癒し空間に逃げ込んでそのままそこで暮らしたい……せめて、そんな空間で暮らしている幸せな夢を毎日見て暮らしたい……(ノД`)・゜・。


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