第12話 飲み会
社会人になり始めての金曜日がきた
噂どおり飲み会があった。
お酒は好きな方だけど出会ったばかりの先輩と同期で10名以上のグループで飲み会をする
もう少し仕事やコミュニケーションをとってからでも遅くないと思うのだが
毎年恒例でほぼ毎週金曜日は飲み会が開催される同じメンバーでは無いが研修中の俺らは大体参加を促される
3ヶ月経てば本配属が決まるそれまでは我慢しようと決心した。
新入社員はほぼ100%ゴールデンウィークは休む事ができる
一方で先輩社員は連休する事なんて出来ないほどの忙しさである。
新入社員の一年しか休めないと考えただけでゾッとする
ゴールデンウィークが終わり俺はまた会社に行った。
すると数人の同期が来ていない事に気がつく
遅刻かと思ったが昼になっても出社してこない
先輩たちは心配をしている様には見えない
いつもの様に忙しそうに働いている
15時になり一斉に小休憩に入ると一人の先輩社員が俺の所に来て
「出社してない新入社員は辞めたぞ」
「大体、ゴールデンウォークで辞めるんだよ、忙しいだろ」
「学生の甘い環境で育って大企業に就職しても心が持たないのは」
「容易に考えられる」
「お前も、その一員にならない様にな」
辞めちゃう人が多いって
頑張って勉強して大学いって
就職活動で苦しみ漸く手に入れた内定を一ヶ月で辞めちゃうなんてもったいないと俺は思った。
でも
今、考えると会社に消されたのかもしれない
グレーな様でブラックなこの大企業に
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