第10話 忍び寄る黒い影?
溫井姉妹が家で寛いでる頃、大会が行われていたロボセンターでは・・・・・・。
※大麓マオ視点。
「ユウマくん、マオくん、いきなりの変更すまない」
「いえいえ、不具合をそのままにしていたら危ない所でしたよ。参加者の安全の為、仕方ない事です」
急な変更に謝罪する江良博士にいつもの外向き用の笑顔でユウマは応える。明日は丸一日、私と出かける予定だったから怒ってる癖に。
「君達に、その不具合で伝えたい事があってね」
「伝えたい事?」
「ああ、伝えるかどうか迷ったが、君達にはやはり伝えておこうと思ってね。
不具合と言ったが本当は・・・・・・、シンクロダイブシステムにウィルスが送り込まれたんだ。システムを破壊するタイプのね」
江良博士は真剣な顔で伝えられた内容は不具合と呼べるようなものじゃなかった。
シンクロダイブは精神を一時的にロボに移す技術、シンクロダイブが今の形、精神を保護するために
もし、ウイルスに気付かず、そのまま続行していたら・・・・・・。
「そのまま気付かなかったら、決勝戦の二人は悲惨なことになっていたという事ですね?」
ユウマの質問に江良博士はコクリと頷いた。
想像するだけでゾッとする、一体、誰がウイルスを?
「この事はガーディアンには通報している。が、どうやってウイルスが送り込まれたか誰か送り込んだのか不明だ。
今はガーディアン特製のウイルス除去システムが搭載されているから安心してくれ」
「明日は無事に開催できるという事ですね?」
「そう思っていて構わない。明日は警備を増やして対応するつもりだ。
君達にこの事を伝えようと決めたのは、ウイルスを送り込んだ人物の目的は不明だが、もしかしたら君達に対しての嫌がらせと考えたからだ。
最近、君達の元に脅迫状が送られていると聞いたからね」
そう最近になって私とユウマの元に脅迫文が送られるようになった。
お陰様でユウマは益々、俺から離れるなと煩いし父さんと兄さんも絶対に一人になるなと出掛ける度に言ってくるので割とウンザリしてる、私を心配してるから言ってるのは解っているけどね。
「君達が居る控え室にも警備を配置するけど、もし怪しい人物を見かけたら連絡を寄越して欲しい」
「お気遣い感謝します。マオ、明日は僕から絶対に離れてはいけないよ」
「ええ、解ったわ。ユウマも一人にならないでね」
明日、無事に決勝戦が終えると良いな。
でも、嫌な予感がするのよね・・・・・・。
※???視点。
くそくそくそくそ!!
ウイルスを送り込んだのに阻止された!! あのクソジジイ、絶対に許せねえ!!
でも、まあ、いいか、ウイルスをくれた奴からは失敗してもいいって言ってたし、それに一番の目的は彼奴をボコる事だ!!
あの時の雪辱を晴らさせてもらうぞ。ウイルスと同時に貰った、この新型ロボでボロボロいや再起不能にしてやる!!
そして、その後は・・・・・・。
「寧々子さん、待っててくれよ。あは、あはははははは!!!!!!」
――――――
お知らせ
近況ノートにホノオとマフユ、マオとユウマをPicrewの「なさや式CPメーカー」で作ったのを載せています、見て頂ければ嬉しいです。
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