第6話 ニュービーがギルド設立・ランキング上位次々参加するらしい
1月2日今日も放課後にログインする。
ログインしたとたんにお知らせ画面の上に別の表示が出る。
『デスターがログインしました』
あ、デスターさんだ。
彼のログインに気付いたところでちょうど彼からチャットが飛んでくる。
『こんにちわ。今から少し会って話せるかな?』
突然どうしたんだろう。気になりながらも待ち合わせしたカフェに行く。
カフェはフェレアの街のはずれにあった。数日前に待ち合わせしたところとは違って外見は少しぼろかったが中に入るとそんなことを忘れてしまうくらいに綺麗だった。
中を見渡すと一人で珈琲を飲むデスターさんを見つける。
「デスターさん!」
彼は振り返り僕を見つけるとこちらに手を振る。
「ユウ!」
「突然どうしたんですか?」
デスターさんはすぐに口を開いた。
「前置きもなしか。まあいいけどよ。」
デスターさんは『ハハッ』っと苦笑いをしてすぐに『フゥ。』と息をつく。
何か話しずらいことなのだろうか。
「あのさ、ユウはさ、ギルド作る気はない?」
!?驚いた。もっと重要な深刻な話なのかと思っていた。
それにしてもギルドを作らないかという質問だけに何を溜めていたのだろうか。
「なぜ、僕なんですか?」
「だよなぁ。やっぱ聞きたいよなぁ。」
?
「まぁ言うしかないか。ユウ、お前には隠してきたんだが俺はランキングが上位のほうでな、それなりに人気?というか知名度があるんだ。で、まあほかのランカーともつながりがあるわけだよ。てか少し前まで同じギルドに入ってた仲間なんだがモンスターからでたレアドロップが原因で内輪揉めしてな。それで俺と他ランカー3人と+アαがギルドから抜けたんだ。それが1か月ほど前の話。」
ん?でもそれがギルド作成とどう関係が?
「でさ、その仲間とはまだ連絡は取ってるんだけどみんなまだ新しいギルドには入ってないみたいだから新しく作るかって話になったんだが皆社会人で忙しいから管理とかできないしって話してたところで俺がユウを思い出したって訳。ちょうどユウからUFMO杯の話も来てたしな。」
そういうことか。要するに有名ランカーが増えるしギルドの管理とか面倒くさい仕事を押し付けるかたちになるから嫌がられると思ってたわけね。
「いいですよ。僕は学生でどうせ部活も入って無くて暇ですからね。」
「いいのか!よっしゃ!ギルド名とか方針とかはユウに任せるから三人にも伝えてくるよ。」
そう喜ぶデスターさんは興奮しながら矢継ぎ早に行ってしまった。
なんだか全部任せられた気もするがまあいいだろう。
あんなに喜ぶデスターさんは初めて見た気がする。あって間もないけど。
てか一か月前ってゲームリリース当初じゃね?そこのギルド何があったんだよ。
「あ、そういえば」
少し気になったのでゲーム内ランキングを見てみる。
このゲームでは総合ステータスでランキングが作られている。まあ
デスターさんは、、、5位!?
あんな童顔の青年が5位か。デスターさんってすごい人だったんだな。
一位は、、、yuzu?『ユズ』で読み方はあっているだろうか。
聞いたことない人だけど覚えておこう。こんなすごい人が入ってきちゃったりして、、、
あ、そういえばギルドの名前考えておかなきゃ。
でも今日は、、、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます