VRMMOって何すればいいかわからないからとりあえず忍者目指します。

とある彼岸花

第1話 Ultra Master Free Online(UMFO)

「絶対面白いから!ね?」


「んー、でも僕そんなゲームやったことないよ?」


「でももう買ったんだろ?俺はまだ届いてないからできないけど届いたらすぐにやるから一緒にTOPプレイヤー目指そうぜ!幸いまだサービス開始して1か月しかたってないし。」


「わかったよぉ。でもTOPプレイヤーは目指さないよ?ゲームはのんびりと楽しくやりたいから…」


「けっ、つれないやつだなぁ、悠斗ゆうとは。多分1週間くらいで本体と届くから先にログインしててくれ。」


「はーい。待ってるからね!」

電話を切って布団の上にあるゲームの本体を見る。

絶対面白いからと彰人あきとにおすすめされてかってしまったフルダイブ型ゲーム。

フルダイブなんて夢の世界にしかないと思っていたのに2030年、ついに誕生しちゃうなんて。

まあ眺めていても何も楽しくない。とりあえずログインしてみるか。

えっと…?このディスクを側面のここに挿入して充電プラグをつなげる。

頭にはめてから電源をオンっと。


『キュイーーン』

この高い音と同時に僕の意識は吸われていった。


『名前設定』

ナビゲーションのような声が聞こえて目を覚ますと目の前には半透明なボードが浮いていた。

「名前?うーん、さすがに悠斗のままだとあれだし…ユウとか?ユ、ウ、っと。」

『ユウでよろしいですか?』

「はい!」

『名前ユウ設定完了』

『初期ステータス設定』

「おお!ステータス割り振れるのか。確か彰人はAGI素早さ的な感じって言ってたよね。忍者目指すなら全部AGIに振っちゃお。」

『初期ステータスはこれで良いですか?』

「はい!」

『初期ステータス設定完了』

『それでは第1層フェレアの街へ転送します』

おお!ついに!


視界がまぶしくなる!いざ!UMFOへ!!


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