第45話 弟✖️兄⑥ 博貴✖️博也 (ノ∀︎\*)キャ(博貴視点)
前回までのあらすじ
人気者イケメンの弟をもつ博也、最近自分を避けている弟の事を寂しく思っていた。
ある日、両親が出張だったため、二人きりなのが気まずく友達を呼んだ博也。
友達が帰るのを見送ると不機嫌そうな博貴がいて、気がつくとソファーに押し倒されていた。
そのまま大人なキスをされ、我に返った弟(博貴)はゴメンだけつげて部屋に閉じこもってしまった。だけど受け入れてしまった。しかもキスが気持ち良くて夢中になってしまい、部屋に戻ってからも博貴の事が頭から離れない自分自身に博也は戸惑いを隠せないでいた。
一方、博貴は部屋に逃げ込みながら、こんな快楽に弱い兄、危なくて仕方がない。兄を他人と自分、両方から守る為、明日からは避けるのをやめよう。自分の理性を抑え込み仲良し兄弟に戻ろうと硬く誓っていた。
この前の話は29話31話42話43話44話です。
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〈博貴視点〉
俺の朝は早い。
それは昔からの習慣で、兄貴となるべく接触しない為でもあった。
昨日はあまり眠れなかった。
嫌、実際は眠ったんだが、かなりやば目に、思いっきり兄貴に手を出してしまっている夢を見てしまった。
まあ兄貴の夢を見る事なんて昔からしょっちゅうだが、こんな事では本当に自分の理性を抑え込む事が出来るんだろうか?
掛け布団が少し持ち上がり、元気になってしまっている下半身を見ながら、俺は小さく溜息をついた。
軽く朝食の準備が終わった所で、二階から階段を下りてくる兄貴の足音が聞こえた。
今までは兄貴を避ける為、あえて表情をあまり出さない様に気をつけていたが、昨日の事もあるし、なるべく笑って、昔みたいに兄貴と話したい。
ちゃんと素直な頃の自分になれるだろうか?
俺は食器棚の扉に付いている小さな鏡に向かって笑顔を作る練習をしてみた。
よし、この笑顔ならいけそうだ。
逆に驚くだろうか?
いや、流されやすい兄貴の事だ。
そのまま、昔みたいに戻れるかもしれない。
兄貴の気配をリビングのドア近くまで感じたのに、入ってこようとしない。
もどかしく、痺れを切らした俺は、ドアを開けながら、なるべく優しい口調で兄貴に声をかけた。
兄貴は俺の顔を見て、本当に分かりやすく動揺していた。
可愛らしく自分の頬をつねっている。
寝癖もついてて可愛い。
一気に顔が赤くなった兄貴は「先に顔を洗ってくる」と言いながら洗面所に走って行ってしまった。
兄貴の可愛さに自分も動揺してしまいそうだったから丁度良かった。
中々兄貴が戻ってこないな……。
そう思いながら食事の準備を終えた所で、挙動不審気味の兄貴がリビングに顔を出した。
どれくらい顔を洗ったのか、前髪もかなり濡れているし、Tシャツが......白いTシャツが上の片胸部分だけ、濡れてしまってて、ち、乳首が透けてしまっている。
かっ、可愛い。
俺は動揺しまくっている兄貴の行動に、理性を保つ事がかなり難しかった。
食事をしながらも兄貴の可愛い乳首に目はいってしまうし、顔も熱かったが表情に出すわけにはいかない。
どんな時でも笑顔を作るのは、学校で、兄貴のいない所ではいつもしていた事だから出来なくはないが、目の前の兄貴の可愛さはかなりヤバかった。
この様子だと、兄貴も昨日の、俺がしてしまったキスの事......意識してくれているって事だよな?
嫌じゃなかったって事だよな?
実際、全然嫌がってなかったし、むしろ気持ち良さそうに、されるがままというか、いや兄貴自身も俺を味わってくれているみたいだった。
「兄貴、昨日は......」
そう声をかけ様として兄貴を見ると、可愛らしく白いTシャツから透けている乳首が見えた。
濡れた前髪、真っ赤に染まった頬、思わずその頬に手が伸びそうになる。
とってつけた様に心配する言葉を言いながら、兄貴の熱くなった額に触れた。
もちろん本当に風邪で熱が出ているなんて思っている訳じゃない。
兄貴の頭の中は今、俺でいっぱいなんだ。
そう思ったら、俺の指が自分では制御が効かなくて、兄貴の顔を輪郭にそって動く。
指で兄貴の肌の体温をゆっくりと味わう様に......。
そして、兄貴の熱がこもった潤んだ目に、柔らかそうな唇に、吸い込まれそうになったその時、俺はなんとか我に返った。
いかんいかん。
俺、理性弱すぎる。
なんとか笑顔をつくり「大丈夫そうだね」と言いながら俺は兄貴の顔から手を離して立ち上がった。
食事もまだ途中だったが、軽く自分のだけ片付けてて兄貴に「先に行くね」とだけ告げて家を出た。
家を出てすぐに、あんな顔のまま兄貴は登校するのかと思い、家に戻りたい衝動にかられた。
だけど、今の俺の理性に勝てる自身がなかったから諦めて足を学校に向けて動かした。
今朝の兄貴の顔はヤバかった。
あの時、もし兄貴が目を閉じていたら、俺は絶対自分を止められなかった。
兄貴は他の奴の前でもあんな可愛い表情をしているのだろうか?
今まで、誰にも手を出されていないだろうか?
様子を探る必要があるな。
そう思いながらも、兄貴の熱のこもった表情を思いだし、俺の色んなモノが熱くなる。
まずは兄貴を前にしてどうやって理性を保つかだ。
だけど、兄貴から望んできたら、もし手を出してしまっても、それは許されるんじゃないか?
俺の中で俺の悪魔が囁く。
ダメだ。ダメだ。
俺は顔を軽く振りながら、兄貴でよからぬ妄想が浮かんでくる自分自身を心の中で
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続き書きました
(〃ノωノ)ハズカチィ
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