第41話 脇役攻め✖️苦労人生徒会長③いや本当は④? (脇役攻め視点) ( *¯ ³¯*)
前回のあらすじ
脇役受け(攻め?)✖️ 苦労人生徒会長
中学まではフツウの生活をしていた地味メン
その時知り合った教師(↓理事長の家の御曹司)との出会いがきっかけで
高校から私立のお金持ち高に特待生として入学
絵と事務作業が得意
事務作業が得意という事で? 生徒会を手伝う為生徒会室に行くと......。
一人で今にも倒れそうにフラフラな姿で仕事をする生徒会長の姿が......。
生徒会長は普段は俺様。
33話と38話と40話の続きです。
※※※※ ※※※※ ※※※※ ※※※※ ※※※※
〈脇役攻め視点〉
保健室に会長を寝かせて、俺は一人生徒会室に戻り、ただひたすらパソコンのキーボードを叩いていた。
ある程度、書類の種類や、締め切りの早い順に分けて、とりあえず日付けのやばいのだけ処理をしていた。
しかし、俺は事務作業が得意と言ってもタダの普通の生徒だ。
役員でもなんでもない。
いくら先生に頼まれたと言ったって、俺には出来ない事も多くある。
とりあえずは会長が戻ってきた時にすぐに仕事にかかれる様に、やりやすい様に書類をまとめた。
それにしても、一体他の役員はどうしたのだろうか?
確か少しだけ噂は聞いていた。
少し変わった転入生が来たらしい。
先生の話によると先生の従兄弟で、顔が綺麗な事から周りの親戚の人達にかなり甘やかされて育ったらしく、なんでも自分の思い通りになると考える様な困った性格らしい。
しかもこの学園に転入する前にいた学園でも騒ぎをおこし退学になったらしいのだ。
この話は俺を学園に入れてくれた先生情報だから他の生徒は知らないらしい。
よし。結構片付いたかな。
大きく背伸びをした時だった。
生徒会室の扉が開いて、数時間前に保健室に運んだ生徒会長が立っていた。
良かった。
顔色、少し良くなってる。
ほっとした俺だったが会長が怪しい人を見る様な目で俺を見ている。
「会長、もう起きてきちゃったんですか? 体調どうですか?」
俺は緊張しながら当たり障りのない言葉をかけた。
「こんな所で何をしている。生徒会室は勝手に入れない筈だが?」
会長の言葉を聞き、少し緊張感が走る。
だけど、まだしんどいのか分からないが会長の言葉はいつもより優しく言っている様に聞こえた。
俺が先生から生徒会の手伝いを頼まれていた事を説明すると、らしくなく会長はしどろもどろに返事をしていた。
とりあえず俺はやっておいた仕事内容を説明し、締め切りが明日で、会長しか出来ない仕事だけしてもらえないかお願いした。
だけど、やはりまだ会長に仕事を頼むべきじゃなかったのかもしれない。
数歩歩き出した会長の足元がふらついた。
俺は慌てて支えた時、思わず抱きとめた時。
会長の表情が変わった。
怖いものなんか何もない。
敵もいない。
普段はそんな完璧を装っている様に見えていた会長の顔が、真っ赤に染まった。
目元にはちょっとだけ涙も滲んでいる。
『可愛い』
思わずそう呟きそうになった俺は慌てて言葉を飲み込んだ。
※※※※ ※※※※ ※※※※ ※※※※ ※※※※
またまた続き、書いてみました
(*´ω`*)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます