高校生と精神病患者
@kamiya-24
序 見だした夢は、妙にリアル
目を開けると、打ちっぱなしの刑務所のような部屋にいることが分かった。
一月なのに、薄っぺらい布団とトイレがあるだけの部屋
おれは何かをしてここに閉じ込められている事を段々思い出してきた。
ヤクザとけんかをして、ここに閉じ込められたのだ。
相手は、相当の大物で俺だけが悪いと
周囲に根回ししてムショにぶち込まれたってわけだ、、
のはずだ。
厚いドアから、
「すいませーん。どなたかいませんか?」
大きな声で誰かを呼んでみてるが、何の反応もない。
昨日、何があったかを少しずつ思い出すことにした。
確かある程度の酒はのんでいたが、ビール2杯程度で、
大して酔ってはいないはずだが。
そこから先は記憶が飛んでいて、
母親が俺の巻き添えでヤクザに狙われないように実家に行ったのを覚えている。
(このヤクザは俺の知人のようだ)
相手のヤクザは、手下を使って放火をするか、トラックで突っ込んで来るか、
はたまた発砲してくるかわからない危ない奴だ。
家の近くを囲まれるような気配を感じた俺はパニックになり、
母親が撃たれないように、
背中で守りながら警察や消防を母親に呼んでもらった。
そこまでは、覚えているが何故、自分が閉じ込められているかは分からない。
なんとなく、
パトカーに乗せられて奴らに殺されないよう保護されたのを覚えている。
今、思い出したが医者のような奴とヤクザの部下のような連中が
ここに閉じ込めたのをハッキリ思い返した。
「俺をここから出せ!
俺はここの医者を信じてきたが牢屋に閉じ込めるとは、やはり信用できない!」
と叫んだ!
数人の男に囲まれて、動けない状態だった。
それともこれはYouTubeの企画のドッキリだろうか?
とも考える
しかし、ここへ入る前に全国区のニュースで
俺がここに収監される予定というニュースを見た覚えがある。
考えがまとまらない、3日ほど眠れず、
誰かに追われていたことも思い出せた。
とにかく俺は刑務所に入所させられたのだ。
そんな中、紫のような、桃色のような花を見つけた。
そこに漫画に出てくるような妖精が3人いた!
1番大きい、容姿端麗なエルフのような妖精が言った。
「お酒はダメだって言ったじゃない。」
2番目に大きい、目は少し細めだがエクボの可愛い妖精が言った。
「ギャンブルはだめたども言ったわ。」
1番小さいピクシーのアニメのような目のぱっちりした妖精は言った。
「麻薬は犯罪よ!いけないって言ったじゃない。」
3人が声を合わせて言った。
「精神病は生まれつきだからしょうがないけれど、
他の三つをやめないと貴方はもっと地獄を見ることになるわ!」
ここで携帯のアラーム音が鳴った、今は夜中の3時。
さっそくパソコンを起動して今見た夢をコラージュをかけながら小説にいく。
浮遊感、不安感、緊張感、混沌、妙な面白さ。
夢を見た後は、それを感じて一気に書き出す!
(後から読むと、話がめちゃくちゃで意外と面白くない)
僕は、小さな頃から本を読むのが好きで
今まで普通の人の何倍もの本を読んできた。
小学校一年の頃から江戸川乱歩を読みだしていた。
普通の低学年の本も読んでいたが、明智小五郎に憧れていた事から
探偵物の本は他にも沢山読んでいた。
読む本は見境なく図鑑まで色々な本を高二の今まで読みあさった。
高校に上がった頃には、芥川や太宰なども読むようになった。
有名どころの小をとった作家の小説も読んだ。
小説家に憧れて賞に送ったが一度、
高一の頃、短編の小さな賞を取ったきり書かなくなった。
部活も忙しかったし、勉強も疎かには出来ないので大学に入るまでは
小説は書かないことにした。
そんな、僕が高二の九月から小説を書き始めたのは
数ヶ月前からリアルな夢を見るようになり、
それをネタにすれば芥川賞も狙えるんじゃないかという
誇大妄想にとりつかれてからだ。
断片的な夢ながら、
妙にリアルでこれを書くために夜中の3時にアラームをセットしている。
(アラームが鳴らなくても起きるのだ、必ずAM3時には起きるのだが)
だいたいこの時間に夢が終わるから忘れないうちにメモ書きし、清書している。
その作業自体は、30分ほどで終わるので眠ろうとするが、、
眠れないため受験勉強をしている。お陰で成績は上がった。
お母さんは、朝が早いため5時には朝食を作ってくれるようになった。
受験勉強を頑張っていると思い込んでいて機嫌はいい。
僕の現在の状況を語ると、スポーツ勉強も人並み以上にはできているが、、
彼女は、生まれてこの方出来たことがない。
普通と言えば普通だが、いない。
気になる相手はいるが、とても告白する気にはなれない。
その、気になっている彼女はもてるのだ。
(容姿端麗で、美人女優に似ている)
彼氏はいないらしいが、相手にされる自信は無い。
僕は自己分析には自信がある。
そんなこんなで普通の学校生活を送っている。
中の上く、ら、いの高校2年生だ。
妙な夢を見る事がなければ、物語にもならなかっただろう。
まだ、序盤の小説だからさっそく次の夢の話に移らせてもらう。
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