team MAK ブツの交換

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◆ ◆ ◆


K「例の物は持ってきたのか?」

俺「……ここに全部」

K「確認する……ふむ、間違いないようだな。早速

 交換といこうじゃないか」

A「……いつまでこんな事を続けるつもりだ?」

K「決まってるだろ、未来永劫だ。時が来たら解放

 してやるがそれ迄は身を尽くせ……」

A「茶番はやめろー、恥ずかしいわ!」

俺「まともな状態では置き去りバレンタインチョコ

 の丸投げなんて心苦しくて出来ないんだよ、許し

 てよ~」

A「大体なぁ、受講者からの預かり禁止の環境下で

 何で袋イッパイに貯まるんだよ、オカシイだろう

 が?」

俺「それはこっちが聞きたいよ!結構値が張るのに

 この甘さはどうしても食べられないから横流すし

 かないなんて。毎年胸が張り裂けてるんだから

 ね、これでもさ!」


K「まあ、いいじゃねえか。俺が引き取れば各社の

 最新作を研究できるし、お前達は俺特製の自分てめえ

 好みの味に舌鼓打てるんだろ?」

俺「毎年助かります、心の友よ!」

A「はぁ、和菓子職人が洋菓子を研究して何の得が

 あんだよ、理解できねーわ」

K「そうか、二人分作ったがひとつは持ち帰るか。

 可哀想だが仕方がない、許せよ我が作品こども達よ」

A「うわぁ、嘘です、マジでお願いします、おれ

 にもください!」

俺「あれれ、カノ以外から貰って大丈夫なの?」

A「う、うぐっ!げほ、げほ!」

俺「その反応、まさか……」

K「高1冬の再来か……?」

A「う、うるせーよ……そうだよ、またフラれたん

 だよ、バレンタイン前にな!うわぁーーーん!

 おれの何がいけないんだよっ!なぁ、教えてく

 れよ、心の友!」


K「今年はかな希望の多種少量版で、トリュフと

 クッキーも追加だ。右端はリキュール入りで、

 流行りの塩味系も有るから楽しめるだろう」

俺「バラエティーに富んでるね、双子の弟妹ふたりとも

 変わりない?」

K「ああ。むーは卒業出来るか怪しいがな」

A「お前ら、人の話を聞け!」

K「仕方ねぇな、折れかけのポテトやるよ」

俺「ナゲットの欠片、食べる?」

K・俺「そして、ドンマイ!」

A「慰め方もあの日と同じかよ、学べよ、馬鹿ども

 が!」

俺「あはは!じゃあ、オレ、時間だから行くね」

K「人気講師は忙しいな」

A「今日も貰い得かよ、罪深い野郎だな」

俺「残念ながら男子ばかりだから望みは薄いかな。

 じゃ、ふたりともごゆっくり」

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