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  • 刺客、来るへの応援コメント

    作品を拝読しました。より良い作品を書くための意見交流会3に従い、以下に感想を申し上げます。なお、小説内容の核心に触れる言及を含みますので未読の方はご注意ください。


    まず、武器を持ち込むことのできないという設定において、唯一武器に触れる預り所の管理官にスポットを当てたのは上手いやり方であったと思いました。舞台を街の入り口に限ることで、街中の様子はほとんど物語になれず終わることになりますが、主人公が法で裁けぬ悪党であることは冒頭の説明文によって読者に理解させることができていると思います。
    また、直観というテーマを「管理官→殺し屋」と「殺し屋→管理官」の双方向的に仕込んだのも好きな構図ですが、一方でこの直観という要素が、物語内であまり効果的に働いていないように感じました。管理官はなぜ殺し屋を「ヤバい」と思ったのか、それについての言及がありません。恐怖を感じたというのは十分に伝わってくるのですが、いくらそれが直観といっても、「なんだかよく分からないがヤバいと思った」では読者は殺し屋の恐ろしさを想像で補うしかありませんし、殺し屋が管理官の正体に気付いた理由である「経験と勘」も、そこに物語上の肉付けが無い以上、隠し持っていた魔法の眼鏡で見たというのとあまり変わらないのではないでしょうか。
    オークやドワーフといった、ある程度一般にイメージが共有されたキャラクターであれば、ただ「オーク」といっただけで読者はぼんやり像を思い浮かべることができるでしょう。あるいは、「ヤバい殺し屋」と言われただけで読者は何となくその人となりを思い浮かべるかもしれません。ですがそれはあくまで読者の創った像だと思います。せっかく殺し屋が格好いいような小説ですから、せめてこの殺し屋だけでも、彼が多くの悪党と違うならどう違うのか、人間でないように見えるなら何に見えるのか、言葉によって斬新に描写していただけるともっと楽しめる作品になるのではないかと思いました。
    以上となります。全体に渡って緊張感のある文章、殺伐としたやり取りを楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。

    作者からの返信

    非常に丁寧な指摘を頂き痛み入ります。
    そして、お時間をかけていただきありがとうございます。

    ご指摘の通り、直観と言うテーマ性は無理やり感が強い状態である事は自覚しておりました。
    ここは落ち着いて、今少し具体的な例を挙げながら説明させる手法を取るべきだったかと思います。
    読者の想像に任せすぎている点は、大いに反省すべきところであり、想像の余地を残すにしても、今少し明確な情報を描けるように努力したいと思います。

    ただ、そんな中でも緊張感を感じ取ってもらえたならば何よりです。
    そこだけは何とか書けたかと安堵してりますが、ご指摘の件を踏まえてもう少し具体的な描写をさらりと書いて作者のイメージをそれとなく伝達できるよう努力したいと思います。

    改めてありがとうございました。

  • 刺客、来るへの応援コメント

    【短編限定】より良い作品を書くための意見交流会3 から失礼します。

    掌編ならではの展開と落ち、秀逸です。
    張り詰めた空気を一人称から見事に描いていると思いました。

    欠点はとりあえず浮かびません。
    掌編としては文句なしかな、と。

    というわけで、なにも参考にならず申し訳ないです……。

    作者からの返信

    感想いただきありがとうございます。

    ちょっと、色々迷いながらも好きな物を何とか形にしてみましたが、緊張感が保たれていたようでほっとしております。

    文句なしとの言葉は望外の物で、純粋にうれしく思います。

    第三者の意見は貴重な物ですから、意見を頂けたことが有り難いです。
    ありがとうございました。