第26話 吸血鬼姫からのお見舞いに・・

ガチャ ドアが開く音

「リジャあ 元気になった?」シャラ姫である


今の気分は チャイナであったので 左右の頭の髪を 三つ編みで御団子にして

金の生地に華やかな花刺繍の入った ミニスカートのチャイナ服である

アレンジでチャイナ服のスカート部分には白いフリル


「今日も可愛いですわね」ルリン 「うん、可愛い」リジャ


「うふ~有難う あのね お見舞い持ってきた」シャラ姫


大きな籠

ひょいと差し出したもの それは・・

ピチピチと元気に暴れる 大型人食い魚に 牙が可愛くない大兎だった


「あの・・シャラさま」「何?」「それ・・どうしたのですか?」

「先程、ダンジョンで捕まえてきたのよ うふ」


「リジャさん!」 「兎の方を頼む」

慌てて 暴れ出したモンスターの息の根を止める リジャとルリン



「部屋 鍵かかっていますよね」リジャ「ええ、鍵ね そうね」シャラ姫

「三重のカギですが」リジャ「ええ、そうだわ」シャラ姫


「最上級 魔法錠もかけていますが!」リジャ「ええ、そう!」シャラ姫


「今日もきっちり かかっていたわ」シャラ姫「・・・・・・」リジャ


「時々、リジャのご飯が待ちきれなくて たまに捕食

狩りに行くけど いけなかったかしら?」


「あれだけの量ですが・・」「ええ、そうよね」


「・・・ダンジョンには 冒険者もいますから

公認モンスターと知らずに 彼等が シャラ様に危害を加える可能性もあり危険ですので・・」


「ええ、そうね 毎回、返り討ちにしているから 大丈夫よ」


「はい?」「返り討ち?」「美味しかったわ うふふ」 

「冒険者達 棺桶に入って復活しても その時の戦闘の事を忘れているみたい くすっ」


「・・・・・・」「・・・・・・」

「どうしたらのかしら 二人とも 顔が青い 真っ青よ」シャラ

「大丈夫なのかしら?」シャラ姫


「・・・すいません 聞かなかった事にします」青い顔のリジャ

「そうなの?」「・・・はい」


「ってどうするですか? リジャさん!」ルリン

「メイン・ギルド紅花にバレたら シャラ姫様の公認が下手すれば 取り消しです! 

駆逐されます!」泣き叫ぶルリン


「しかし フリーダム(自由)な御姫さまだからな ふう」


「お願いです シャラ姫様」「何かしら? リジャ とても真剣な様子だわ」


「ダンジョンに行くときは 必ず 誰かを伴ってください」

「あるいは ダンジョンの店所属の行商人でもいいです」

リジャ、ルリン 涙目でシャラ姫に訴える リジャの場合は目隠し布越しだが・・


「わかったわ 行商人マテインとは良くダンジョンの温泉に一緒に入るし」


「え?」「だから 温泉」


「・・・・・・」「・・・・・・」沈黙する二人


ぴろろろおん 呼び出し音 「ルリンさん 戦闘ヘルプのご指名です」


「あ、はい今 行きます では 私はこれで」「ああ、ルリン頑張ってくれ」「はい」

「先程のモンスター 持っていきますから」ルリンが部屋を出てゆく


リジャは話を続ける

「く、詳しい事は聞かなった事にします!」「そうなの!」

「もっと聞いても良くってよ!くすっ」

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