第7話 厨房のチーフコック代理?
「はいはい」そう言いながら手早く 焼きチャーハンをフライパンで振っている
目を濃い紫がかったグレーの布で覆い
しかし目が見えているかのように調理していた
淡い色のエプロンに長めの黒髪はきっちりと大きめのリボンで結んでいる少年
皆が注目して チラチラと見ていた
「リジャさん、あの方が来ると仕事が一段とスムーズよね」「ええ、そう」
手早くフライパンを動かすリジャ
「リジャさんよねえ 本当ね エルフぽいだけど ちょっと耳の形が違うのよ」
「ハイ・エルフじゃないの 見た事がないけど」
「一年前 記憶を無くして 此処に来て
それから 料理が得意だというから ここの厨房を手伝ってくれているのよね」
「今では店長代理とコック長」
「目隠ししているけど 綺麗な面立ち うふふ」
「伝説のハイ・エルフだからよ きっと」
「コックの十人分の仕事をこなしてしまうし、戦闘ヘルプとして冒険者の仕事はした事はないのだけど 能力値は一流冒険者並み」
「ちょっと貴方達 エルフって金髪碧眼よ」「えっ」「そうなの?」
「じゃあ、ハーフエルフ? 人族との混血なのかしら?」
「わからない 不明なの」
「どうなのかしらね」不思議そうな表情のメイド達
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