第8話 ノリとテンションは時と場合。やっぱ言語の勉強必須だわ
まさにSMプレイ。
これがこんな原始人みたいな野蛮な部族達でなければ、タツローナに取ってはご褒美だったかも知れないのに笑笑 ぷーくすくす
ダメダメ!そんな人を蔑むような目で見てわ。
俺のイケメン価値が下がってしまう。
いや、上がりすぎて下がったのはわからんか。
ーーーーははーーーー
「―――タツローナ。いい気味だな。俺を置いていくからそうなったんだ。反省したか?」
「何言ってんだぁ! この状況見てみろよ!」
「四足歩行の件? イイネ! 退化した気分は如何?」
「クーガのバカ! 首輪をちゃんと見てみろよ!」
「気に入ってる首輪でも自慢しようって言うの‥‥か‥‥よ」
俺は気づいてなかった。
タツローナが首につけているもの。
俺はてっきり首輪だと思ってたけど
よく見ると、無数のゴブリンの指が繋がり、それが首輪のように巻きついていた。
「因みにな! アイツらが座ってる椅子。先に捕まった30人のゴブリン達の骨で作った椅子なんだよぉ」
「え」
と言うことは、
俺は食卓に並べられた料理に目をやった。
よく見ると、緑色の肉体が入ったスープやステーキ。手羽先ならぬゴブ先があった。
「あーーナルホド! ‥‥タツローナ。がんばれ!美味しくなれよーー」
「いやいや! オイラよりクーガの方が危ないよ。オイラ、今のとこペットだし」
全員が席につき、鎮まりかえっている。
俺が行動を移すなら今しかない!
「写真カモヌード!! ヌードカマァン!!!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ダメか、‥‥ 俺の 賭けが‥‥
「「おおおおオッホおおおぁあぁあぁゴッホ!!」」
―――なんだなんだ!? 何急に盛り上がってやがんだ?
俺は直ぐに近寄ってきた部族達に縄を解かれ、食事の席に招かれた。
座った俺は料理を眺め
「オェッぷ」
えずいた。
えずいたことに歓声が上がる。
意味が分からんけど助かりそうな予感。
多分、意味的になんか通じてるんだろうな。
「まぁ助かりそうだしいっか―――はははは―――」
取り合えず出されたモノは食べなければならないこの状況。
――ッやるしかねぇええええええ!!
ゴブリンのゴブ先を食べた。
俺が何かするたびに、
口に含んだまま、ほっぺの方に指を移動させて俺はなんとかこの場を凌いだ。
俺は、してやったり顔でタツローナの方を見ると悔しそうに、立派に四つん這いしてやがった。
「その態勢、ちゃんと記憶にRECしとくぜ。ハハハハハ――あ、口に出てた。」
食事の後、部族達に今日俺が泊まる部屋に案内された。
部屋までの道中――ッっぺ。とバレないように指は吐き捨てておいた。まぁ後で誰か食べるだろう。
部屋に着き、中へ入るとそこには、―――女がいた。
――ッまさか今宵、俺はこんな歯がボロボロの真っ黒な浦安鉄筋家族みたいな女と過ごすことになるのか!!?
これは窮地だ。なんとかせねば。
―――俺はあの困った時の魔法の言葉を言った。
「写真カモヌード!!」
「――アの、ワタシタチ
「え? 俺の言葉分かるのか?」
女は頷く。
やった!やっと言葉が通じる奴と出会えた。
聞きたいことが沢山あるが、俺は最初に
「俺の言葉。わかるなら、俺は、さっき、皆に、なんて、言ったの?」
歯黒女は口を開き答えた。
「アナタ イッタ 言葉。オレハ、リッパなイケニエにナルマカセロ とイッテタ」
「――ッ、ひぃいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいい―――!!」
俺はそんな恐ろしい事、言ってたのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます