どうでも良い話し
来未 希(くるみ のぞみ)
第1話 どんなときも
登場人物
渡辺 和也(18)
優しくは無いがたまに優しい
一人の時は優柔不断だが集団だとリーダー気質がでる
今作の主人公でもある
一言でいうなら熱しやすく冷めやすい
相川 真人(18)
優しくて明るい
女子人気が高い分、遊んでいるイメージだが
芯はしっかり持ってる人間
山川 翔 (18)
優しいは優しいがクールな一面をもっている
クールな印象が強くモテル男といった所だろう
なんでも卒なくこなせるタイプ
長瀬 育人 (18)
とりあえず優しい
熱血漢な所があるモテそうでもてない
悪い人では無いがクセが強い
女性
夏川 澪 (18)
万人に優しい明るく
同姓にも異性にも人気が高いのに
なぜか浮ついた噂がでない
持田 愛利 (18)
ムードメーカー的な明るい女の子
いがいと人の事をよく見ていて
二人になった時に声をかけたりと優しい
倉田 絵梨 (18)
すごく寂しがりや
か弱そうに見えるが負けん気が強く
悔しいとすぐ泣いてしまう
7人が偶然であった訳ではない
7人は必然的に出会い
一生懸命に遊び・悩み・泣いた
1年間くらいの話
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
汗が止まらないほど暑い真夏の日に僕らは偶然では無く必然として出会う
今日も暑い!
と叫びながらバイト先の休憩室の扉を開けた和也
そこには見たことの無い女の子がいた
夏川澪だ
「今日、初めての人かな?」
違いますよもう3ヶ月くらい経つよ
「そうなんだ、初めて見るから」
「シフトが被らなかっただけかー」
「俺の名前は 」と言う前に
澪が渡辺和也君でしょ
知ってるよバイトリーダーでしょ
そこに名前があるじゃん
僕らがバイトしている所はファミレスでリーダー的なポジションの人が数人いる
その中の一人がこの俺だ
平日はお店を開けて主婦のリーダーとバトンタッチをして俺は学校に行く
結構ハードスケジュールで学校をサボりがち
私は、いつも夜からだからかね
今日は週末で人が居ないって店長が言ってたから
学校も無いし予定も無いから昼から入ったんだ
「そっかそっか俺はこれから休憩」
「この時間からピークまではお客さん余り入らないけどピークの準備をこの一時間くらいで終わらせないと間に合わないから結構、大変だけ頑張って!」
了解です!
和也君!
うん?
いきなりタメ語か
まー
そっちの方がやりやすいから良しとしよう
俺は休憩を一時間くらい取り昼ピークに入る戦場へと向かった。
さすがに夏の週末昼ピークは何回、経験してもキツイ
俺のポジションは基本的にキッチンだが
何かを作ると言うポジションでは無くキッチン全体のコントロールをしてお客さんが料理を待つ時間を少なくする為のいわば司令塔的なポジション
「あ!」
「もう14時すぎてる!」
「休憩まわさないと!」
「夏川」
「休憩に行ってくれー」
「俺、もうホールに出れるから」
えっ
私、今日は15時までだから休憩無いよ
気にかけてくれてありがとうね
「そうなんだー」
「俺と一緒か」
「どっか遊びにいこうよ!」
「どうせ暇だろ!」
急に誘われても困るよ
初対面だよ私たち二人で遊びに行くとか普通しないでしょ
「なんで?」
なんで?って初対面だし男と女の二人でなんて変でしょうよ
万が一行くってなって何処に行くのよ?
「そうだなー」
「お腹空いたからどっかに食べに行くか」
「夏川の家でなんか食べさせてよ」
「あ!選択肢はこの2つだけだから」
強引すぎでしょ!
行かない行かない!
「なるほどー」
「じゃー」
「携帯の番号おしえてよ」
それなら良いよ
「ありがと!」
「いつか遊びに誘うね」
うん
待ってるね
「じゃー」
「俺、先に帰るね」
「お疲れ様、助かったよ」
「夏川が居てくれて」
俺は、扉を開けて階段を下り自分の車に入り込んだ
どうするかな
暇だしやる事も無いし家に帰ろうと思い車のエンジンをかけた
音響に凝っていた俺はエンジンをかけるとビックリするくらい大きいスピーカーから音楽がなる
きっと近所迷惑だろうな思いつつも止められない
爆音の車を運転して駐車場に車を止めると携帯が鳴った
携帯を見ると
相川真人からの着信だった。
一瞬めんどうだなと思ったが電話に出ることにした
「どうした?」
誰か暇な奴いなかなー
って思って一番最初に思いついたのがお前だ
光栄だと思え
「暇ではないかなー」
彼女と遊ぶのか
お前が着信拒否してる彼女と
聞いたぞ
最近、会ってないんだろう
「着信拒否ではないけど」
「ちょっとめんどくさくなってきた」
やれやれ19時過ぎに家の前に着きそうだから出て来いよ暇人
と言われ電話を切られた。
暇だしやる事も無いから外に出るかな
俺は支度をして真人が来るのを待っていた
車のクラクションがなり俺は家の玄関を空けて外に出た
真人の車の中には
真人の彼女が助手席に座っている
又、違う女の子か
モテる奴は違うなと思いながら
後部座敷に座った。
「どこ行くんだ?」と俺は真人に聞いた
そうだな
とりあえず人数ふやそうぜ
「え!」
「誰も誘ってないの?」
お前が居れば人数集まるじゃんいつも
俺は、考えた
あっ
丁度、いい奴がいる!
「今日、あったんだよ夏川さんに」
初めて会ったの?
あのシフトじゃ被るわけないか
「知ってんだ?」
遊んだ事は無いけど何回も一緒に働いてるぜ
真人も俺と同じ場所でアルバイトをしている
俺が店を開ける係りだとしたら真人は店を閉める係りだ
もちろん、真人もリーダーの一人だ
「じゃー」
「呼ぼう!」
「女の子の方が彼女さんは気が楽だろうし」
うん?
彼女と言うか
後輩な
「後輩かい!」
「二人きりで何してたの今まで」
ドライブしてたブラブラと
「ふーん」
嘘つくの下手だな相変わらず
中坊の頃から変わらないよな嘘つくときの独特の間の作り方は
そんな事を考えながら夏川さんに電話をかけた。
そんなに鳴らさずに夏川さんは俺の電話にでてくれた
「もしもし」
「俺だけど」
え!
だれ?
「だから」
「俺!」
「渡辺だけど」
最初から名乗れ
俺だけ言ってたら
オレオレ詐欺だと思うだろ
「たしかに!」
「今から、家に行くから場所、教えて」
「帰り際に今度、遊びに誘うねって言ったよ」
「それが、たまたま今日だったと思えば良いだけでしょ」
「だから、今度は断れないぞ」
「デート中ならまだしも」
「夏川さんには居ない事はもう知ってる」
怒涛の言葉で押し切り家の場所を教えてもらった
「大丈夫だって相川も居るし」
「相川の後輩も居るし」
「俺には彼女もいる」
「安心してくれ」
そんな話をしているうちに夏川さんの家に着いた。
距離的には俺の家から車で5分くらいだと思う
「着いたから」
「家から出て」
夏川さんは大学に通うために上京し一人暮らしだ
アパートの2階に住んでいた。
真人が夏川さんに
「よっ!」って軽い挨拶をした
相川君も相川君だよ急なんだよ
本当に噂とおり!
やってる事が普通じゃない!
俺と真人はほぼ同時に
「なんで怒ってるの?」
「人数が増えたほうが楽しいじゃん」
真人の後輩が女の子だったから丁度よいかなと思ってさ
って心で呟いた言葉が声に出ていた
また、要らない事、言っちゃった
悪気があるわけでは無いがたまに
ぼそって声に出てしまう
一瞬、変な空気が流れたが
ノリで乗り切った。
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