第一章 春の代行者 花葉雛菊 ⑪
四季の代行者とは。
生まれながらにして春夏秋冬、どれか一つの季節に由来する超常の異能を持つ現人神である。彼らが向かわなくては世界に四季は巡らない。
渓谷に囲まれた集落にも、綺羅びやかな人々が暮らす大都市にも、打ち捨てられた古戦場にも、たった一人しか住まない山奥にも。季節は何処にでも、誰にでも、平等に訪れる。
ひとえに崇高なる四季そのものから異能を預かった四季の代行者の力の賜物。
これはその四季の代行者の物語であり。
神話の続きであり。
単なる人殺しの話であり。
救済の話であり。
友情の話であり。
春の話であり。
夏の話であり。
秋の話であり。
冬の話であり。
何処にでもよくある恋の話でもある。
そして、少し変わった世界に住む人々が織りなす人生の話でもある。
物語はようやく此処から始まる。
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