その3 東島観光 → 海より来たる使者

<ここまでのあらすじ>

 PCたちは、三つ子島へ遊びに行くついでに商人の護衛依頼を請けた。

 西島に到着し、西村のジューグの母の実家を訪れた一行はジューグの祖父母に歓迎された。

 翌日、一行は西島の観光に出かける。




<簡易キャラ紹介>

 パテット(PC):流浪の吟遊詩人バード。典型的グララン。

 サンディ(PC):ガンマンに憧れる銃士マギシューのエルフ。溺れたのは黒歴史。

 シェラルデナ(PC):祖国再興を夢見る姫剣士。今回無事借金を完済した。

 ジューグ(PC/GM兼務):キルヒアの神官戦士のリカント。重度のシスコン。

 ケイト(支援NPC):キルヒア神官にして真語魔法使いソーサラーのナイトメア。ジューグの異母姉。


 ユリシーズ・トゥーソン:今回の依頼主であるエルフの商人。三つ子島への護衛を依頼した。

 イナンナ・パキケト:ジューグの母方の祖母。三つ子島西村の網元。

 アトッキ・パキケト:ジューグの母方の祖父。




GM : さて。


サンディ : 段々畑でお土産買って…さて?


GM : 日も落ちてきたので、ジューグのばっちゃん家に帰りますか。


シェラルデナ : はーい


パテット : 僕とシェラは暗視が無いからねえ


シェラルデナ : 迷子にならなきゃ大丈夫ってことだ!




ーばっちゃん家ー


GM : アトッキ「おお、お帰り。海はどぎゃんやったね?」


シェラルデナ : 広くて泳ぎ甲斐ありました!


GM : アトッキ「そうじゃろそうじゃろ!」


サンディ : なーにも考えずに泳げたのは何年…いや十数年…それとももっとだったっけかなぁ。


パテット : 僕も泳げるようになったんだなあと(ぇ


シェラルデナ : その後は石碑に行って、畑見て帰ってきました!


パテット : ※海の無い地方出身


GM : アトッキ「はっは、そうかいそうかい」


シェラルデナ : ところで、甲羅を背負った蛇の幻獣?の守り神の話って本当なんですか?


GM : アトッキ「もちろんばい。東島の古の神殿に祀られとるよ」


シェラルデナ : なるほど!


パテット : へー、幻獣どころか神様扱いか…古い幻獣を祀る習慣って割ときくよね。


パテット : そいや岬にあった石碑に楽譜が刻まれてて演奏してきたけど、あの曲もそれと関係あるのかな。


パテット : 今度は笛で演奏してみる(


GM : アトッキ「ほう……祭りで奏でる曲に似とるねえ」


サンディ : 石碑に刻まれてた曲さ。


GM : アトッキ「へぇ……!」


シェラルデナ : なんだか、歴史学者が謎を解き明かしてる感じがあって面白いな。


GM : という感じで、ご飯を食べて寝ましょう。


GM : 6月3日の朝になります。


シェラルデナ : んーっ。


パテット : 笛とリュートとどっちが正式なんだろうね…と思いつつ翌朝(早


GM : イナンナ「今日もよか朝ばい」


サンディ : 今日は何しようか~


ジューグ : おはよ、ばっちゃん。


シェラルデナ : みんな、おはよ!


パテット : なんか他の島にも行けるとかそんな事言ってたような。


シェラルデナ : 今日はさ、昨日いってた神殿見にいかないか?


サンディ : そだね。


ジューグ : 古の神殿か。


GM : では、小舟に乗って東島に向かいましょう。




GM : 東村からしばらく進むと、林の中に石造りの神殿が見えてきます。


シェラルデナ : お、あれじゃないか?


サンディ : 整備は…されてるか。


GM : 周りの草は刈られてますね。


ジューグ : 一応、地元の崇敬は受けてるからな。


シェラルデナ : そういえばさ。こっちの村もイナンナさんがまとめ上げてるのか?


ジューグ : んにゃ、こっちはこっちの網元さんがいるよ。


シェラルデナ : じゃあ、先にそっちへ挨拶しておいた方が良いんじゃないか?


シェラルデナ : そこまで気にしなくていいならいいんだけどさ。


ジューグ : あー、いや、あのさ。その……


パテット : なんか禁足地でもあるの?


ジューグ : 別に、立ち入りが禁じられてるわけじゃないぜ。


ジューグ : ただ……これ以上誤解が広まるとヤバいと思う(何)


パテット : ああ、会う人合う人に嫁がどうのと言われるのヤだとw


シェラルデナ : え? そんなこと言ってたか? 気にし過ぎだろー


パテット : んじゃ普通に行っていいと思うな、別に遺跡探索するってわけじゃないし。


シェラルデナ : あーでも、ジューグとケイトもこの島々の名士だし、そういう意味では期待されてたもんな。


シェラルデナ : よーし! そうと分かれば、神殿だ!


パテット : 無言の圧力って面倒だしねえ、流浪の種族である僕もよくわかってないけどさ。


サンディ : 私にゃ関係ない話だけど(コラ


GM : 神殿の中に入ってみると、左右の壁には壁画がありますね。


シェラルデナ : 何を伝えてるんだろうなー


パテット : 壁画の年代とか内容とかわかるかな…これスカウトの出番じゃないような


パテット : まあ見識判定ならバードでもできる(ちら


GM : 甲羅を背負った蛇の甲羅に、海獣系のリカントらしい人々、それから小柄な人族も一緒に乗っています。


ジューグ : 2d6+9+1 見識 (2D6+9+1) > 11[6,5]+9+1 > 21


ジューグ : お、いい出目。


パテット : 2d6+7+(19/6)+1 見識判定 (2D6+7+(19/6)+1) > 5[1,4]+7+(19/6)+1 > 16


パテット : アイコンじゃドヤ顔してるけどこっちは微妙;


GM : 魔法文明期後期あたりですね。


サンディ : さすが地元(何


シェラルデナ : 小柄な人族って、パテットぐらいの背丈な感じ?


ジューグ : そうだな。


ジューグ : 幻獣の背に乗せてもらって海を渡っている……って感じか。


サンディ : グラスランナー?詳しくはないけどグラスランナーって魔法文明時代は記録なかったと思ったけど。


シェラルデナ : ドワーフかもしれないぞ!


シェラルデナ : あとは、レ、レ……なんだっけ。


シェラルデナ : とかさ!


ジューグ : 中期以降にはいたらしいぞ>グララン


ジューグ : レプラカーンだな。


パテット : 後期の壁画ならいても同族がおかしくないねえ、まあ小柄な種族って他にもいるから何ともだけど。


シェラルデナ : 見た感じ平和そうだな!


サンディ : そういう設定に今はなってるんだ(コラ


サンディ : でも石碑の文章を読むに…


サンディ : 破滅からの逃避、じゃないかな。


シェラルデナ : そっか、サンディの言うとおりかも。


ジューグ : エイジ・オブ・グリモワールの記述だぜ(P31)


サンディ : グリモワール持ってない(


ジューグ : そっか(


GM : 奥まったところには例の幻獣の像が鎮座しています。


サンディ : ふぅん、これが


シェラルデナ : お供えしとくか!


GM : 花とかお供え物がありますね。


シェラルデナ : 昨日買った柑橘1個供える!


パテット : 橙とかはお供え物の定番だね(どこの文化だ


サンディ : さて、とはいえ特に何か変わったものがあるわけでなし…


GM : お供えが終わったら、神殿を出ますかね。


ジューグ : さて、次はどこ行くか。


シェラルデナ : んー、そうだなー


サンディ : こっちには牧場があるのか。


パテット : 牧場あたりの地形を見る限り、溶岩台地っぽいなあ(ブラパテット


シェラルデナ : 詳しいな!


シェラルデナ : じゃあ、牧場にいこう! 牧場!


パテット : こないだシェラが歴史学者がどうのとか言ってたけど、僕は寧ろ●モリを(


GM : では、牧場ですね。




GM : 小高い丘となっている草原のあちこちに牛や馬が放牧されています。


サンディ : 海沿いで塩害対策どうやってるんだろう(


シェラルデナ : のどかだなー


GM : さあ(


GM : まあ、離島でも牧場はあるらしいんで。


GM : 牧人「おや、街のひとかい?」


パテット : 牧場ならあんまり塩害は気にしなくて良いんじゃないかな。


シェラルデナ : こんにちは!


パテット : 潮風に強い牧草選べば良いだけだし、最悪牛や羊って海藻も食べるよ、他に食べるものが無ければだけど。


GM : 牛「モー」


シェラルデナ : エインフォートから仕事と遊びに来ました!


シェラルデナ : 立派な牛ですね!


パテット : より正確には仕事ついでの遊びw


GM : 牧人「はは、ありがとう」


サンディ : (なぜかロープに輪っかを作り始める)


GM : 牛「モー?」


パテット : サンディ、捕まえようとしない。


GM : 牧人「乳搾りやってみるかい?」


パテット : 放牧ったって色々あるからねえ、サンディが想定してるのは半野生状態でほぼ放置してるタイプの放牧でしょ。


シェラルデナ : いいんですか!


GM : 冒険者Lv+器用Bでやってみますか。


シェラルデナ : 2d6+7+4 (2D6+7+4) > 6[2,4]+7+4 > 17


パテット : こういう比較的狭い場所での放牧なら牧場とかわんないと思うよ、知らんけど(ぇ


シェラルデナ : (にぎにぎ)


ジューグ : 2d6+7+2 冒険者+器用 (2D6+7+2) > 6[3,3]+7+2 > 15


パテット : 2d6+7+4 (2D6+7+4) > 7[6,1]+7+4 > 18


ケイト : 2d6+7+2 冒険者+器用 (2D6+7+2) > 11[5,6]+7+2 > 20


ケイト : ジューグ……雑念が入っていないか?


サンディ : 2d6+7+4 冒険者+器用 (2D6+7+4) > 9[5,4]+7+4 > 20


ジューグ : は、は、入ってないぜ!


サンディ : いや~私はほら格好から入るクチだから(何


シェラルデナ : (にぎにぎ)


GM : 牧人「ほー、上手やね!」


パテット : 乳のでかい種族は牛の搾乳なんぞで雑念が入るのか(ぇ


GM : チーズとバターをお土産にもらいました。


パテット : お土産が順調に増えていくなあw


ジューグ : さーて……


シェラルデナ : ちょっと仕事手伝ったみたいな感じだな!


シェラルデナ : 村に寄ってくか? あともう一つ神殿があるんだよな。


ジューグ : 山の方にグレンダール神殿があるし、中村の近くにはアステリア神殿があるぜ。


パテット : グレンダール神殿のある山も明らかに火山ぽいなあ。


シェラルデナ : んー、グレンダール神殿行っとくか?


サンディ : アステリア様かぁ。


ジューグ : どうする?


サンディ : まあ、他にやることもないしね。


シェラルデナ : ぶらり旅みたいなものだし、いいと思うぞ! 神殿!


パテット : グレンダール神殿が溶岩に囲まれてるとか無いよね(


GM : 東島には三つ子島で一番高い火山がありますが、グレンダール神殿はその中腹にあります。


パテット : ハワイ本島みたいなもんですねわかります(メタ


シェラルデナ : おっきいなー


GM : ハワイの火山は盾状火山だからなあ。


GM : がっしりとした筋肉を持つ神官たちが、山頂のほうから硫黄を運んできているのが見えますね。


シェラルデナ : なんかの儀式か?


GM : 神官「おや、何か御用かね」


サンディ : 仕事で滞在して暇を持て余してる冒険者だよ。


パテット : 観光ついでの参拝だけど、そーゆーのってこの神殿で受け入れてるんですかね。


GM : 神官「ああ、かまわんとも」


パテット : よく考えたら僕はアステリア信者だった…なんで中村に先に行かなかったのか(


パテット : ・・・多分多宗派の方が知らない分面白そうだからだな(自己解決


シェラルデナ : 朝昼晩に祈る神様が違うのはよくある話だろ?


GM : 一般の人はそうですね。


パテット : まーね、信者つっても敬虔な人もいれば雑な人もいる。多分僕は雑な方w


ジューグ : ま、神官だから他の神には祈らない……ってわけでもないけどさ。


GM : ※ただしプリースト技能の掛け持ちは不可です(メタ)


GM : 神官「ここは、大破局で御山が噴いた時、グレンダール様が守ってくださった神殿なんじゃよ」


サンディ : 溶岩が別れたとか?


ジューグ : ああ、小規模な噴火は今でも時々あるけど、村が飲み込まれそうになった大噴火は300年前が最後なんだっけ。


シェラルデナ : 甲羅を背負った蛇の幻獣?の守り神とは関係なさそうだなー


GM : 神官「そうじゃよ」とサンディにうなずきます。


GM : 神官「300年前は蛇の守り神様は出てこなかったらしいの」


GM : というとこで次回ですね。


パテット : ここがちょっと小高い場所にあって溶岩が流れ込みにくくなってるんだろうねえ(ブラパテット


シェラルデナ : ふーん


パテット : ああ、その頃は既に例の幻獣への信仰は廃れてたと。


GM : 魔動機文明期末期ですからね。



===再開===



GM : さて


GM : グレンダール神殿に来ています。


パテット : こっちのグレンダールは戦いの神なのか鍛冶の神なのか。


シェラルデナ : そういうのも分かるんじゃないか?


パテット : 神像が手に持ってるものでわかるとか?


GM : 神像を見てみると、ハンマーを持っていますね。


パテット : 鍛冶の神の方だったね。まあ人族社会ではそっちが主流だから予想通りではある。


シェラルデナ : ふんふん。


パテット : ルミエル系で戦う事を前面に出してるのはザイアくらいだからねえ。


GM : ユリシーズ「やあ、楽しんでるかい?」


GM : 今回の依頼主ユリシーズです。


シェラルデナ : お? ここに用事でもあったのか?


パテット : あと、僕も良く知らないんだけどカルディア系の神様に戦勝神とかいうのがいるそうだけど、神殿どころか信者も観た事無いなあ…あれホントにいるの?(


GM : ユリシーズ「硫黄の買い付けにきたのさ」


パテット : うん、早速神学論争を(してません


パテット : 硫黄?消毒薬でも作るの?


シェラルデナ : 仲買って色んなもの仕入れるんだな。


サンディ : 硫黄ねぇ。


パテット : ※抗生物質が無かった時代、硫黄から作られるサルファ剤は殺菌消毒の主力でした。


GM : ユリシーズ「うん、消毒薬にもなるし、他にもいろいろ使い道はあるよ」


パテット : 僕はレンジャーだからこのへんの知識はあると思うので中の人語りではない(キリ


GM : ユリシーズ「例えば、漂白剤とかね」


パテット : ああ、硫酸で漂白するってやつね。ノストラダムスが言ってた(メタ


シェラルデナ : においがキツいのに、汚れ落とせるのか! すごいな!


パテット : この辺調べたら化学合成に硫酸の頻度がいかに多いかわかる(ぼそ


GM : ユリシーズ「そろそろ戻ろうと思ってたんだけど、一緒にどうかな?」


シェラルデナ : んー、もうここでやり残したことないか?


パテット : うん、僕等も特に用が無いなら戻ろうかな。


シェラルデナ : とはいえ、護衛が仕事だし戻るなら戻るか!


サンディ : そうね、まあ中村には寄ってないけど(


パテット : そいやユリシーズさんの護衛が仕事だった(ぇ


GM : では、船に乗って西村に向かいます。




GM : 日も西に傾き、夕日を反射した海がきれいです。


GM : その海の波間に。


サンディ : ……?


シェラルデナ : どしたー? サンディ?


GM : 髪の長い女性が顔を出します。


シェラルデナ : お?


ジューグ : どうかしたか?


サンディ : うわっ!(銃を向ける


GM : 髪の長い女性はわたわたと両手を振ります。


シェラルデナ : サンディ、あれ手振ってないか?


シェラルデナ : というか距離ってどんな感じなんだ?


GM : 30mくらいですね。


シェラルデナ : 様子は? 船に乗っているとか、泳いでいるとか。


サンディ : うぅ~ん?


GM : 泳いでいる感じですね。ここから見た感じでは。


パテット : その距離で顔を出してるだけで髪の長い女性とわかるって凄いな。


シェラルデナ : サンディは目がいいからな!


GM : 50mぐらい離れていても議論戦闘ができるのがラクシアです(え


GM : 議論戦闘=敵と議論しながら戦う。ガ●ダムとかシミュレーションRPGとかでよくあるアレ。


パテット : 操縦席に座っててもサシで話してるように振る舞えるパイロットの方が凄い(ぇ


シェラルデナ : 溺れてるようなら、助けるべきじゃないか?


GM : で、サンディは


GM : 女性「私はパラスのクルピア!こ、交渉を望みます!!」


GM : とエルフ語で呼びかけられました。


パテット : 溺れてるように見える?…あ、やっぱりこれ蛮族じゃね?


サンディ : 交渉を望むってさジューグ。


ジューグ : エルフ語……海……ってことは。


パテット : ていうかこれ、誰に対して声をかけてるんだろう。


ジューグ : 2d6+9 魔物知識 (2D6+9) > 6[3,3]+9 > 15


ジューグ : たぶん、マーマンだな。


パテット : つまり人魚だね。


ジューグ : だな。


サンディ : マーマンなら多少は穏やかな部類だよ。


ジューグ : 基本的には温和な種族だぜ。


パテット : 光線的な種族じゃないって話だし、ていうか僕も漂流中にお世話になった事があるし、話してみていいんじゃないかなー


ジューグ : 交渉に応じるか?


シェラルデナ : 話を聞くだけならいいんじゃないか? なるべく、島の方に誘導できるならその方が良いと思う。


パテット : ていうかここにいる面々で交渉の主体って誰さ。ユリシーズさん?船頭さん?僕等はここではただの護衛の余所者だよ。


シェラルデナ : 全員だろ! たぶん。


サンディ : ジューグは網元の家のだからね、取っ掛かりならジューグが一番でしょ。


GM : ユリシーズ「君達が大丈夫と思うなら、そのカンを信じるよ」


パテット : ああ、向こうさんは人族なら誰でもいい感じなんだね、距離あるしそんな細かい事わかんないか(


GM : では、西島に寄せる感じで?


シェラルデナ : そうだなー。船上では万が一のときが、な。


GM : では、着いてくるようにエルフ語で伝えると、付いてきます。


GM : 西村近くの海岸。


GM : 浜辺に上がって待っていますと、さっきのマーマンの女性が水際まで上がってきました。


サンディ : ジューグは呼んできて。私はここで事情を聞く。


ジューグ : ばっちゃんをか?


サンディ : そうだよ。責任者でしょ?


シェラルデナ : 一旦、話を聞いてからでも遅くはないんじゃないか?


シェラルデナ : 下手したら二度手間にならないか?


ジューグ : ああ、シェラの言ってるのは、


ジューグ : 交渉対象が集落全体なら、ばっちゃんだけじゃ足りないって意味だな?


パテット : 村全体と交渉するなら村に連れて行く必要があるってことだね。


パテット : でもそこまで信用できる話かどうか、まず僕等が話聞こう…ってことじゃね。


シェラルデナ : そういうことだ! それに武装と人手を要するなら、ここまで伝達するのに時間もかかるし。


ジューグ : じゃ、とりあえずまず話を聞いてみるか?


パテット : 僕はエルフ語はわかんないので誰か通訳頼むw


ジューグ : エルフが二人いるから問題ないぜ。


GM : クルピア(……ぺこり)


サンディ : 何故交渉を求める?


(GM、画面に新しい地図を表示させる)


パテット : あ、島が増えた(


GM : クルピア「はい、ギルマン族との合戦に合力いただきたいのです」


GM : クルピア「ギルマン族が、陸の蛮族の支援を得て力を増しているのです」


サンディ : そういえばギルマンはここに来る途中に襲ってきたね。


シェラルデナ : なるほどなー


GM : クルピア「彼らは、島に拠点を構えているので我々だけでは如何ともしがたく……」


GM : マーマンって陸に全く上がれないわけじゃないんですが、行動能力は著しく削がれますね。


パテット : そのギルマン族の拠点って地図にあるウロコ島のことかな?


サンディ : ん~、まあ確かにギルマンが横行してこの島が大陸と分断されたら…まあ、大変なことになるね


GM : クルピア「ここから東南東にある三角形の島です」


パテット : 僕等がちょっと三つ子島に来るだけで襲撃されるんだ、こんな近い所に敵対勢力があったら交易とか大変だよねえユリシーズさん?


シェラルデナ : 確かに今なら、優先交渉権ってところだろうけどさ。


GM : ユリシーズ「非常に困るね。公都ユーゲニアとの海路も遮断されかねない」


GM : まあ、ユーゲニアとは陸路は通じているんですが。


パテット : 陸上輸送と海上輸送じゃかなり違うよ。船の輸送力を舐めたらいけない。


GM : ですね。


GM : 現状では鉄道も通じてませんし、トラックとかないですからね。


GM : クルピア「それと……」


GM : クルピア「証人……といって良いのかわかりませんが。西村の港で待っている少女がいます」


シェラルデナ : 証人?


GM : クルピア「はい。銀のショートヘアの人間の少女です。最近まで海中都市ジュノーで暮らしていたかただそうで」


GM : クルピア「例の島から脱出してきたところを我々で救出しました」


サンディ : 海中都市ィ?


GM : なんとなく近くにベスタとかセレスとかもありそうですね(謎)


シェラルデナ : 蛮族の規模は? 首領とか分かってないのか?


ジューグ : 魔動機文明期の遺跡かな。


パテット : そんなとこでどうやって暮らしてたんだろう…ていうか本当に暮らしてたの?コールドスリープとかじゃなく?


GM : クルピア「少なくとも100体規模……”海騎”ワルケリだとか」


サンディ : うわ、またなんだ、7騎将だかそんなのか。


パテット : 出た四天王。


シェラルデナ : あれだ! シトラス七騎が一騎だ!


GM : どっちかってーと1話ごとに1騎ずつやられていくってヒーロー物の怪人っぽいですよね(ぇ


GM : 別に爆発四散はしませんが(謎)


パテット : なんで戦力を小出しにするのか(野暮


シェラルデナ : でも前回は逃げられただろ?


シェラルデナ : まー、ケルディオンも広いからな。


GM : 気にするな!(どっかの魔王風)


シェラルデナ : とりあえず、話は網元に伝えるべきだし、やるにしても上空からの偵察も必要だと思う。


ジューグ : 上空からの偵察?……あー、そういうことか。


パテット : ファミリアかな?


シェラルデナ : 地形も把握する必要があるし、島を攻略するならもっと情報が欲しい。


ジューグ : 残念ながら無印ファミリアは喋れないぜ……(謎)


サンディ : 見た情報を術士が伝えればいいんじゃないか?視覚、共有できるんじゃ。


ジューグ : 姉ちゃんはソーサラーでセージでもあるんだぜ(ドヤア


ジューグ : んで……


シェラルデナ : (お世話するのが大変だから、ファミリア出してないや……)


パテット : ていうか敵勢力が割と大勢だから、援軍がいるよねー。


サンディ : しかも海戦となるとねぇ。


シェラルデナ : 何を以て勝利とするかだな! 島の奪還、海騎ワルケリの撃破……ってところか?


パテット : 敵の親玉を倒すだけで良いなら、合戦と言うより暗殺だからなんかノリが違うよね(ぇ


ジューグ : まあ、敵勢力の殲滅ってとこか?


サンディ : となると余計に手数が足りないよ。


ジューグ : ファミリアは一度出したら出しっぱなしでも問題ないぜ(何)


パテット : 色んな人に話を通す必要があるねえ。


ジューグ : 敵の攻撃の標的になったら問題だが、懐とかに入れとけばいいし。


ケイト : さて……


シェラルデナ : あとは戦力をどうするか、も考える必要がありそうだな。


シェラルデナ : どの道、偵察もしないとだし今日は時間があれだろ?


シェラルデナ : 証人とやらの話を聞きながら、皆で情報共有で良いと思うぞ!


ケイト : ではジューグ、ひとっ走り港に行ってこい。


ジューグ : 了解。


GM : しばらくして、ジューグが少女を連れてきます。


ノエル : (ぺこり)


ジューグ : なんか突拍子もないこと言ってるんだけどな、この子。


シェラルデナ : なんて言ってるんだ?


ノエル : お初にお目にかかります。私はノエル・ディクソン。


シェラルデナ : よっす!


ノエル : 最後の騎士です。


シェラルデナ : ……


ジューグ : 「ハーグストン、なぁ……」


GM : ケルディオン大陸の人族のほとんどは、アルフレイム大陸にどんな国があるかなんて知らないでしょうね。知識人セージでもない限りは。


シェラルデナ : ノエル・ディクソン、だっけ?


ノエル : はい。


シェラルデナ : ということは……


ノエル : ハーグストン王国は7年前、武運つたなく敵軍に追い詰められ、海戦に敗れました。


GM : ノエルは当時8歳ながら、戦闘に参加しようとしたそうです。


サンディ : 私にゃさっぱりだ。


GM : まあ当然止められました。


GM : ノエルは当時の事をこう回想します。


シェラルデナ : ……




GM : ノエル「わたしも戦います!」


GM : 兵士「たわけ!お主のような子供など足手まとい以外のなんでもないわ!!後列の船に下がっておれ」


GM : ???「はっは、待て待て」


GM : 兵士「し、しかし……公爵殿下」


GM : ???「その意気や良し!この戦に勝った暁には汝を騎士にしてやろうぞ」


GM : ノエル「ほ、本当でございますか?」


GM : ???「無論だ。だが、今は代わりにこのナイフを持って行くがよい」




GM : まあ、約束は果たされなかったわけですが。


ノエル : 散り散りになった艦隊のうちの一隻が海中都市ジュノーにたどり着き、我々は再起を期して潜伏していたのです。


シェラルデナ : そのナイフ、見せてもらっていいか?


ノエル : (こくり)


ノエル : 一度奴らの囚われの身になりましたが、これだけは何とか隠し通しました。


GM : ナイフを見ると、公爵家の紋章がありますね。


シェラルデナ : (実家のものか、それとも……)


GM : ああ、ベルミア公爵家のものですよ。


ノエル : 一月ほどまえ、ジュノーは蛮族の襲撃を受けてこれに敗退。


ノエル : 彼奴らの拠点の島に連れ去られて労役に服していたのですが、


ノエル : 同志に逃がされて島を脱出、クルピア殿らパラス衆に救出されました。


シェラルデナ : そうだったのか……


シェラルデナ : (ここからは母国語で話すか)


シェラルデナ : ノエル。


ノエル : ……はい?


シェラルデナ : まずは……その、生きてくれていて有難う。


サンディ : うわあ、わかんない訛りで話してるゥ


GM : あー、喜怒哀楽の表情作っとけばよかった(何


シェラルデナ : (私もアイコン間に合ってないけどな!!!)


ノエル : あなたは……まさかハーグストンの?


シェラルデナ : 私の名は、シェラルデナ。エルヴィス・ベルミアの娘、シェラルデナ・ベルミア=ハーグストンだ


ノエル : ……!?


シェラルデナ : あ、あー、でもあれなんだ。まだ……みんなには話してないんだ。


ノエル : ……(こくり)


サンディ : でも名前ぐらいは聞き取れる気がする(


シェラルデナ : ちょっと話、合わせておいてくれないか。


GM : 名前くらいはさすがに耳元で囁いたとかでしょw


ノエル : ……はい。


シェラルデナ : (こしょこしょ)


ジューグ : シェラ?


シェラルデナ : えーとだな!!!


シェラルデナ : 私もアルフレイム大陸の出身だからな! いくつか質問させてもらったんだ。


ジューグ : ふうん?


ノエル : ……(ぎろっ)


サンディ : なーにか隠してるでしょ。


シェラルデナ : (あー! ノエル、おさえておさえて!)


シェラルデナ : い、いや、その……


ジューグ : (俺、なんか彼女の気にさわるようなこと言ったかな?)


ノエル : (ハッ)


シェラルデナ : そのことで、カーム支部長に言われたことがあって……


GM : クルピア(ちょっと不安そうに波打ち際に立ってる)


シェラルデナ : 冒険者は、何を為すべきかが重要だってことで、つまりその


シェラルデナ : ノエルの話聞いてたら、放っておけなくて……


ジューグ : 同郷なのか?


シェラルデナ : あー、うん、まあ、そう。


ジューグ : ん、さっきの、なんか地方語っぽかったしな。


シェラルデナ : いやー、ジューグは物知りさんだな!!!


ノエル : (ぺこり)


サンディ : そうかー同郷かー


シェラルデナ : (貴族の出って言ったら、みんな畏まったり、厄介事に巻き込むみたいで……それに)


GM : 素性についてはまだお口チャックというわけですね。


シェラルデナ : (ここはケルディオン大陸。遠い祖国の肩書なんて、この場では不要だし。おまけに心の整理もついてないからな……)


シェラルデナ : (もう少しお口チャックする様子)


シェラルデナ : (そわそわ)


ジューグ : んじゃあ……ひとまずばっちゃんに根回しかな?


シェラルデナ : そうだな!


サンディ : とりあえず人手が足りない!


シェラルデナ : クルピアにも同行してもらおうか。今の時間帯は?


GM : 日没手前ってとこですね。


GM : クルピア「あ、でしたらちょっとお待ちを」


GM : クルピアが波間に向かってぱたぱた手を振ると、部下らしいマーマンが箱を持ってきました。


GM : クルピア「こちら、陸のかたへの進上品になります」


シェラルデナ : 箱?


GM : 開けても煙は出ませんので御心配なく(謎)


GM : 開けると、鮮やかな色の珊瑚や、真珠などが入っていました。


シェラルデナ : きれいだなー


GM : ユリシーズ「うん、街に卸せば高値で売れそうだね」


シェラルデナ : よし、じゃあ戻ろう!


GM : クルピアはぴょんぴょん跳躍しながら付いてきます(何)


サンディ : ユリシーズ、そっち持って(何


GM : 箱のほうですかね。


サンディ : クルピアを担ぐ(


シェラルデナ : 背負ってやった方が良さそうな気もするな……って担ぐのか!?


GM : クルピア「も、申し訳ございません」


ジューグ : じゃ、箱は俺だな(ずっしり)


シェラルデナ : あ、でも脚がなければ背負うの大変か……


GM : という感じで次回ですね。パテットも大人しいし(何


シェラルデナ : 魂抜けてるやつだ!


サンディ : ビチビチ



(つづく)


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