第50話 お呼ばれ
高瀬のお家にお呼ばれしちゃった。何だ、普通に嬉しいな。
ということで今は高瀬ん家の玄関の前です。赤煉瓦の壁に沿って伸びる蔓、門から玄関まで伸びる花のトンネル、そして微かに香る花の匂い。すごいオシャレな家だぁ……
なんてこった、マジやべえ、緊張する。自分なんかがこんな高貴な、お家に、入っていいんですか!?
こんな家ドラマでしか見たことない。
「今開けるからね、ちょっと待ってて」
「うん」
高瀬がポケットから鍵を取り出して扉」を開ける。
「じゃ入って」
「おう」
すると目の前に広がったのは白い壁、白い床……
おぉう……
「まず、僕の部屋に荷物置きに来て?」
「ああ分かった」
「あ、荷物置いたらそのまま部屋にいてて?」
「うん」
「お菓子とか飲み物持ってくるよ」
「あ、お菓子と言えば俺もお菓子買ってきたんだった」
「じゃあそれも一緒に食べよっか?」
「じゃ遊んだ後に勉強だな」
「うん」
***
「持ってきたよ~」
「ありがとううううううう!」
お盆にグラス2杯とそれなりに大きい皿を載せて高瀬がやってきた。
クッキーかあ……
俺の持ってきたやつと合わないよぉ……
なんか、もっとジャンクな感じでって思ってたんだけどなぁ、ビビるわ。うん、普通に。
「あ、ポテトチップス持ってきてくれたんだ!僕それ大好きなんだ!」
「ああ、好きなら買ってきた甲斐があるな、そのちょっと高貴なクッキー様と合うかどうか心配になってたとこなんだ」
「大丈夫だよ、そんな事気にする必要ないよ」
「そう言ってもらえて助かるわ」
***
「どうしよう、僕ゲームとか持ってないけど……」
「え、でもそこにiP〇dあるじゃん」
「iPa〇でビデオゲームとか出来るの?」
「普通にダウンロード出来ると思うけど……」
「今まで調べ物にしか使わなかったから……無知だね」
「いや、俺はそんな君を尊敬する」
「いや……その……ありがとう……」
高瀬が照れた。
全く、ういやつめ。
なんか、こう、包んでやりたいよね。
それから高瀬はゲームをやってみたいと言いだし、試しにGUBG(ゲーマーズアンノウンズバトルグラウンド)をインストールさせてみた。一緒にやれるゲームなんてこのぐらいしか俺にも出来ないし。
アプリストアを初めて使ったってだけあって容量を凄い余ってた。俺はスマホでやってるから結構カツカツだし、フリーズだってたまにする。一緒に出来るかな、まあここは経験者として一応教えてあげないとね。
「えなんか飛行機出てきたけど、どうすればいいの!」
「好きなとこで降りるんだよ、降りるときはそこのボタン押す」
「わ、わかった!」
ちなみにこのゲームの初戦は敵は全てコンピューターで弱く設定されているので初戦で優勝する事も可能っちゃ可能だ。けれどFPSゲームのよくある設定とか銃器のタイプをある程度理解しないと難しいかもしれない。
「わあ、降りれた!」
「お、じゃあ右の方に見える赤い屋根の家に向かって走ってみて」
「ど、どうやれば……」
「そこの二重丸みたいなボタンあるでしょ?」
「うん」
「そこに触れながら前後左右に動かすんだ、で、視点を動かす時は反対の手で適当な場所ちょいちょいって動かせば大丈夫だよ」
「お、おおお!すごいキレイな景色だね!」
それから高瀬は赤い屋根の家に入り武器や防具を拾う。
そして高瀬が集めた装備品がこちら
ミリタリーヘルメット Lv.2
警察ベスト Lv.1
M416 大容量マガジン レッドドットサイト 5.56mm弾薬
DBS 12ゲージ弾薬 2倍スコープ
グレネード スモークグレネード 包帯 応急処置キット
ぶっちゃけこれだけで戦えるなぁ。少し心許ないが。自分はショットガンを抜いてスナイパーライフルを入れる所だが初心者にスナイパーライフルは難しいか。
「え、なんか周りが青くなった。どういう……」
「あ、それパルスだ」
「パルス?」
「その中にいたらダメージを受け続ける、だから安全地帯に避難するんだ。右上のマップに点線が出てるだろ?それに沿って走る。」
「わ、わかった!」
「時間が経つごとに安全地帯は狭まっていく。段階毎に狭まっていって、その旅にパルス内で受けるダメージは増える、だから気を付けて移動してな」
「はい!」
それから敵と出会ったが、相手はコンピューターの為教えながらでも難なく倒す事が出来た。それから60/100、30/100、10/100と減っていき、遂に3/100となった。
「凄いよ!もうこんなに減った!」
「十分凄い、けどな、油断禁物だ。ここからは隠れ合いだ。いかに敵を速く見つけて、速く倒すか、ここでは索敵能力が物を言う」
「な、なるほど!」
「けど、初戦だからそんなに真剣な感じじゃなくてもイケるよ」
「へえ」
すると銃声が聞こえてくる、二つの銃声だ。これは……連射武器と点射武器だな……
そして左上の残り人数のカウントが2に変わる。
「撃ち合いの銃声が左上から聞こえたから左上にいるね。こっちの方が上にいるから有利だ、勝てるぞ」
「うん!」
そこからは速かった、少し探せば残りの敵を見つける事が出来た。コンピューターという事だけあって、隠れるという事はしていなかった。それから高瀬は初めてスコープを覗き、M416で敵を倒した。
「やった!やったよ!」
「流石!」
それから俺たちはひとしきり喜んだ後にお菓子を食べ始めた。
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書くタイミング見失ったやつここで書きます
彼ら二人でイヤホン使い分けてます。左が平本、右が高瀬です。
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