領地を効率的に開墾する方法は諸刃の剣でした!グスン。
6歳になったどーーー!!!
最近は、成長してお母様譲りの金髪の髪が腰まで伸びて少しは女の子に見えてきたこの頃、お母様や侍女さんが髪をカールしようとしてくるのを必死に止めています。金髪の縦ロールのロリータってどこの悪役令嬢ですか!?
・・・あ、私だった。orz
そ、それは兎に角、着々と領地改革は進んで、かなりの穀物の栽培が出来るようになり、私は剣術と魔法の勉強以外(淑女の勉強もしてるよ?疑問系)の時間は農業に勤しんでいた。元々、外国の貿易で利益を上げていたため領地の開墾には力を入れていなかったのだ。魔の森もあるし、手付かずの土地が余り気味になっていたので丁度良かったよ!
「お嬢!これで良いかい?」
「お嬢!こっちは終わったよ」
「お嬢様!こちらは完了致しました」
領民の間では【お嬢】言う愛称が付いたこの頃・・・護衛騎士達がお嬢様と呼んでいたのが短縮されたの。別に良いけどね・・・
(ヤ○ザの女じゃないのだけど)
「さぁ!今日も良い天気です!張り切ってイクよ!!!第
ひゅ~ひゅ~!!!ドンドンパフパフー!!!
私がこの1年、土地の開拓を指導しながら領民と一緒に畑を耕していた時、護衛騎士達はただ見守るだけで居心地が悪かったのだ。力が有り余っている騎士達を遊ばせておくのも勿体ないので、訓練と称して一緒に耕してみたのだ。最初は、泥だらけになるしプライドの高い騎士達は渋っていたが、5歳の子供が重労働しているのに自分達だけ働いて無い視線に、堪えきれずにやりはじめた。すると意外な事に、鍬(くわ)を振り上げ下ろす動作が本当の訓練になっていたのだ。ただ剣を振る素振りより、より地面に鍬を入れる動作には、足腰の力をしっかり伝わらせる必要があり、訓練の効果が凄く高かったのだ。本当にびっくりだよ!?
ちなみに、鎧を着たままでである!これ重要!テストに出るよ!
公爵家の騎士団には幾つかのグループに別れている。
【赤龍騎士団】:騎馬隊が主流の突撃隊。花形部隊だね!剣術もあるクラスの上位に入らないと入隊出来ない精鋭部隊
【土龍騎士団】:重装備フルアーマーのタンク部隊。魔の森から出てきた魔物から民を護る重歩兵隊。1番民から慕われている。
(自分達の身を犠牲にして他者を護るため)
【飛龍騎士団】:軽装鎧を来て、騎馬と歩兵が半々の遊撃部隊。盗賊退治や、民の相談対応など雑務全般を受持つため民との距離が近く、平民出身者も多い。
こんな感じである。
さて、大会に戻ろう。赤龍、飛龍は100メートルを耕し、土龍は50メートルを耕す。
(鎧が重いので)
最初は護衛騎士が10人ほど代わる代わる来ていたが、この訓練(笑)を始めた事により明らかに剣撃の鋭さ、威力が上がったのだ。しかも開墾の土地が増え、更に領民からも凄く感謝されて、差し入れなど貰えるともなれば人気が出ない訳がない。
「今日は我が飛龍騎士団が勝つ!」
「ふははは!今回も我が土龍騎士団が勝つ!我らのパワーを見せつけてくれる!」
「ふん!パワーだけで勝てると思うなよ!スピードなら我々赤龍騎士団が1番だ!」
おおぉ!良い感じでバチバチ火花が散っているぞ!
「さぁ!その闘志は畑に向けてね!始めるよー!」
さて、みんなが位置に着いたよ。
「今日の優勝商品は!これだ!?」
簡単なテーブルの上に掛けてあったテーブルクロスを外すと、海外から輸入した珍しいお酒と街の可愛い子ちゃんが作ったサンドイッチや料理が並べてあった。騎士団達から雄叫びが上がる!
「うおおぉぉぉぉぉおおおーーーーーーー!!!!!!」
「お嬢!!!一生憑いていきます!!!!!!」
(おい!騎士団の皆はお嬢様と呼べ!)
騎士団って女っけが無いからねー!可愛い子ちゃんの手料理でイチコロよ♪
(料理も新しい新作で美味しいのよ♪)
ちなみに、新しい騎士団を結成しようとお父様にお願い中です!
青薔薇騎士団:女性のみで構成された騎士団。女性の相談や依頼を主に受ける騎士団。女性でしか相談出来ない事ってあるのよ?
おっと、雑談していたら既に大会がスタートしていたよ!前回優勝の土龍がやや優勢か!?外野からのナレーションが入ると、他の騎士団も一層力が入る!ワァーワァー!ワァーワァー!
ドンッ!
今回の優勝騎士団は!?
「飛龍騎士団だぁーーーー!!!!!」
「うおおぉぉぉぉぉおおおーーーーーーー!!!!!!」
「やぁったぜーーーーー!!!!!」
大会は大盛り上がりで幕を下ろした。うむ、またやろう!と、皆に約束するのだった。でも、負けた騎士団達よ・・・流石にorzで、血の涙を流すのはどうかと思うぞ?
「ま、まぁ皆さん良い戦いでしたよ!気を落とさずに!次は、可愛い子ちゃんの了承・・を得られたら、頬っぺたにキスの賞品とかどうかしら?」
私は堪り兼ねて、元気付けの為に言った言葉が後々とんでもない事になるとは思わなかったのだ。
((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
騎士達は飛ぶように喜び、私に泣きながら感謝した。いや、了承が得られたら・・・ね?まぁ最悪、私がすれば良いかーと軽く思っていたら屋敷に帰ると・・【般若の顔】をしたお父様とお兄様が待っていた。今度の畑を耕し大会でいつの間にか私がキスする事になっていたみたいなのだ。
私は2時間も二人から説教を受けました。グスン。
そして、数日後・・・にこやかな笑顔なのにブリザードが吹いているような姿の王子様と王女様がお忍びでやってきた。大会で優勝すればキスできるってどういう事かな?
ヽ(ヽ゜ロ゜)ヒイィィィ!
うわーん!誰か助けてー!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
愚者の声
「うぉぉぉぉおおおおぉぉ!!!!!」
シオン
「ひっ!?何を気合い入れているんですか?」
愚者の声
「私も大会に出て、可愛い子ちゃんのキスを貰うのだぁ!!!!!」
シオン
「はぁ、ダメな奴の典型的ね」
( ´Д`)
愚者の声
「こっちは必死なんだよ!こんなイベントでもないとーーーーーグスン」
シオン
「あぁ~よしよし・・・」
( *´・ω)/(;д; )
愚者の声
「余計惨めになった!?」
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